そういえば、勝間和代さんとひろゆきとの荒れに荒れた対談の中で、ひろゆきが
風潮がどうこうじゃなくて儲かるんだったら、まあ例えば歳取ってる人の方が社会経験もあってお金も持っているわけじゃないですか。だから歳取った人が起業すれば良いだけで、なんで若者に起業させようとするのか分かんないですけど。
と言っていまして、僕も常日頃同じことを思っていたので、先日父に会ったときに、その辺どうなんだと聞いてみました。
……ウチの父といえは、何度か記事にもしましたが、アナグマになりながらおねむしたり、最近では庭でいろんな色のピーマンを育てていたりして、一部で癒し系として認知されているようですが、どうやら業界では有名だったらしく、定年退職した今でも、色んな国からオファーが来ていたり、自分でも技術と経営に関していろいろなアイディアを持っていたりします。
だから、若者に期待などしないで、父が自分でビジネスをはじめたらいいと思うのです。出口さんだって60歳過ぎてからライフネット生命を作ったんだし、そういうのもっとあっていいんじゃないかな、と。
すると……
父は、こう言ったのです。
「でもねえ、体力が持たなくてねえ。週3日くらいならいいけどねえ」
あーそれは説得力あるなー
確かに、事業を成功させようと思ったら、最低数年は「寝ても覚めてもそのことばかり考えている時期」が必要で、それはお年を召した方には大変です。考えてみれば当たり前ですが。
だから、普通のお年寄りには、今まで培ってきた人脈や経験を単にちょろっと発動するだけで済むような、小規模なビジネス以外は難しいかもしれません。
若者にばかり起業なり経済復興なりを迫っているように見えるのは、卑怯だからとか考え方がズレてるからとかじゃなく、単純に体力がないからなんですね。
そう考えると、やはり次世代の日本を支えるような大きな起業などは、若者がやった方が良いのでしょうね。
そしてその時、お年寄りが体力的に働きやすいようなワークシェアリング的な雇用の仕組みを作って活用すると、マクロで見た時のリソース活用としてはとても綺麗なのかもしれません。いやわかんないですけど。
負けない!―営業部主任・藤島あやめ「夢」起業 (勝経営のおもしろ経営塾)
榎本 恵一 (著), 津田 祐次, 伊地知 克哉, 藤原 直哉