どういう人を「頭がいい」と思うかは人それぞれだと思いますが、僕は比喩の使い方が上手い人に「あったまいーなー」と関心してしまいます。
例えば、先日ギズモードの野間さんから聞いた話なのですが。
2人の男女が、iPadの話をしていたのだそうです。
女性の方は、三浦さんが登場しまくったテレビ番組を見て知った、というレベルで、iPadの何がいいのか、どうしても理解できない様子。
女性:「iPadなんてさ、iPhoneが大きくなっただけでしょ?」
男性は必死で反論します。
男性:「違うよ!」
女性:「違くないよ! できることは一緒じゃん!」
男性:「全然別物だよ!」
女性:「別物じゃないよ! 一緒だよ!」
ここで、らちがあかなくなったと見たか、男性がこういう比喩を持ち出したのだとか。
男性:「違うよ! AカップとEカップぐらい違うよ!」
あったまいーなー。
基本は同じもの。大きさが変わっただけ。
しかし、大きさが変わっただけで、全く別物になる。
しかも、どっちが良いか悪いかではない。単純に好みの問題。
そういうのを他に見つけろといわれても、なかなか思いつきません。
確かにiPadは、野間さんの子供のように、触ってみると違いが判るのですが、いじったことのない人にそれを説明するのは超ムズいですよね……
それを、たった一言で……いやはやお見事。
僕がこれ言われたら、あまりに説得力がありすぎて、何も言い返せないと思います。
たぶんこの人は交渉ごととかプレゼンテーションとかの達人じゃないでしょうか。
ぜひお仕事ご一緒させていただきたいものです。
美乳教室
寺門 琢己 (著)
※「どっちが良いとか悪いとかではない」の部分を大きなフォントにしておきました。ここ重要でございます。