先日の朝、とあるメトロの駅ホームにいたときのこと。
その駅は複数の地下鉄が交じっているので、人の乗換えが多く、朝はいつも凄い混雑です。
乗る人も、会社や学校に遅刻しまいと、ダッシュしたり、自分を電車に詰め込もうとしたり。
毎日のことですが、戦後のドヤ街または中国の旧正月里帰りのような光景が繰り広げられます。
「無理なご乗車はおやめください」
という駅構内のアナウンスも、棒読みではなく、
「無理な!ご乗車は!おやめください!」
という、焦りと怒りの感情がこもった声になりがちです。
でも……
その日は、想像するに、いつもよりも大変だったんだと思うんですよね。
駅員さんが、
「無理なご乗車はおやめください! おやめください!」
と叫び続けたあと、なおも一向に気をつけようとしないサラリーマンたちに向かって、ひときわ大きい声で、こう言い放ったんです。