当ブログでは時々、昨今のファッションが難解すぎると、例(その1、その2)を挙げて嘆いています。
例えばこんな感じ。
ほら、ファッションデザイナーって、お洒落の虎の穴をくぐり抜け、お洒落バトルロワイヤルを勝ち残り、お洒落ピラミッドの頂点に立った人たちじゃないですか。
そんなお洒落エリートたちが考えに考えた挙句、時間とお金と体力知力をかけて、満を持して発表する服がこんなだと、不安になるんですよね。「どう考えても変だけど……もしかして僕の方が間違ってるわけ!?」と混乱しちゃって。
だから最新モードに関しては、冷静かつ謙虚に、できるだけストライクゾーンを広く取って眺めるようにしているのですが……
これはちょっとその限度を超えている気がします。だって……
誰得なのこれ?
だ、だってだって、あまりにも奇妙じゃない!?
街で着るには派手すぎて、パーティで着るには邪魔で、コスプレで着るには中途半端じゃない!?
なんというか、あらゆる意味で持ってたら困ると思います。最愛の人にプレゼントされても、きっといちども被ることなく済ますんじゃないだろうか。
ファッションブランド「MIKIO SAKABE(ミキオ サカベ)」とアーティスト集団「Chim↑Pom(チンポム)」のコラボで、ファッションスナップ・ドットコムによると、こんなメッセージが込められているそうですが、
「ファッションのメッセージが無くなってきている。様々な要素がミックスする東京ストリートファッションを通じて社会問題を身近に。」
東京のストリートにこんなのは1人もいないと思うのですが……
まあお洒落のエリートが考えた服ですから、もちろんこれはある一定レベルを確実にクリアしたファッションであり、いくら見てもはてなマークしか浮かばない僕の方が、センスのない朴念仁だということなのでしょう。
いつかものすごいお金持ちになったら、一着買って着てみて、偏見を払拭したいと思います。
FASHION DESIGN BASICS 世界共通、ファッションデザインの基礎知識
Richard Sorger (著), Jenny Udale (著)