映画『トロン:レガシー』感想


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先週末、映画「トロン:レガシー」を観に行きました。
感想は、ひとことで言うと、「映像最高! シナリオ残念」ですかね……

以下、ネタばれ含みますので、大丈夫な人だけご覧ください。

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映像は、以下の予告編の通り、格好いい!の一言に尽きます。

 

 
本編でもその格好よさは遺憾なく発揮されていて、上映中ずっとウットリとしっぱなしではあるのです。

一方で、ストーリーについては……
前作『トロン』が公開された1982年と違って、今は結構みんなデジタル的なロジックに慣れ親しんでいる人も多いのだから、もっとデジタルならではのアナロジーとかロジックの流れとか、あるいは言葉遣いとか、そういうものを最大限活用すれば良かったのにな、と思いました。

シナリオ面では『インセプション』と対極にあったような気がします。インセプションは、あれだけ複雑な物語構造だったにも関わらず、素直に楽しめました。理由としてはGoodicの言葉を借りると、

非常にシンプルなアルゴリズムで、夢を論理的に定義して、確保した広い余白を、人間的なドラマで彩った作品。<中略>Inception は世界の定義をわずか数行のロジックにまとめてしまった。そのロジックは、すぐれたアルゴリズムがそうであるように、再帰的に呼び出し可能になっている。個人の夢を多重に継承することで、複雑な多次元世界を展開しつつも、たったひとつの論理演算でエンディングを導きだしている。 (「映画『Inception』のアルゴリズム多次元」より

と、現実世界と異なる法則を精緻に作り上げ、それを徹底的に活用していたからだと思います。
だから難しい話だしとっぴょうしもなかったんだけど、話の薄っぺらさはなかった。

トロンはその辺りが弱かったような……
せっかくデジタル世界に入り込んだのに、細かい設定や話の流れ方に「どうしてそうなるの?」と思わず悩んでしまうような「普通の現実世界っぽさ」や「非ロジカルさ」があって、うまく「デジタル世界の物語」であることを生かせていなかったような気がします。

少なくとも「グリッドとは?」というのはもっと掘り下げても良かったかもしれません。
前作の人間関係や物語の引き継ぎは、もっと薄くても良かったかもしれません。
ディスクの中にライフログが入っているという設定も、もっと応用可能だったかもしれません。
音楽も、せっかくダフトパンクが絡んでるんだから、普通のオーケストラ楽曲とか抜いて、全編彼らのサウンドにしても良かったと思います。

でもまあ、その辺の「マニアックにならない」さ加減が、逆にディズニーの長所なのかもしれないですけどね。
繰り返しますが映像は最高です。機会があったらぜひ一度チェックしてみてください。

 
 
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