久しぶりにダンスを見て震えました。ほんとすごい。
フランスではアイドル級の人気との噂の、美形双子ダンサー「Les TWINS」。
まあとにかく、とりあえずこれをご覧ください。
良さをあげればきりがないけど、ルックス、ファッションセンス、ダンススキルの確かさ、双子ならではの練習では決して実現できない完璧な合わせ、遊び心。
そして、これは踊りを長くやってないとピンと来ないかもしれませんが……動きがことごとく、完全に自分たちのオリジナルなものになってるんですよ。そこが何よりもすごい。
個々のムーブは他のダンサーもできることなのですが、彼らの場合は、それが全部自分の肉体に完全に最適化されている。だから全てがオリジナルの動き、彼ららしい動き、見たことない動きになっている。
そして……複数人で合ったダンスをやるときには、ある程度やはりパクリが必要というか、一緒に踊る相手に伝わる振り付けじゃないといけないのですが、このLe TWINSの場合は、双子のせいないのでしょうか、通常は合わせには含めない、ソロ・ダンスのような部分で、合わせてくるんですよね。衝撃的です。
分析すれば、ヒップホップをベースに、ポッピンとアニメーションの不思議感を多用して、クランプの溜めと爆発を盛り込んだスタイル、とか言えるのですが、いやもうこれはそういうの飛び越して、センスですよ。
なんてセンスがいいんだろう。感激しました。センスがいいものを見るのって、無条件に心が震えますよねー
他の動画も素晴らしい。例えばこれ。合わせこそないですが、
お洒落なことこの上ないです。なるほどフランスが本気でヒップホップやるとこうなるのか、というか。
ブレイクダンス一辺倒だったヨーロッパのダンスシーンに立ち踊りをもたらしたのは、今はフラッシュやiPhoneアプリの会社REFをやっている日本人のtamakiくん(インタビュー)だと聞きますが、その種がこんなクオリティにまで成長したということでしょうか。
これだって、相手だって上手いのに、この双子のまるで1つかのような合わせを前にしてなすすべもないという可哀相さです。
この合わせなんて、きっと彼らにはなんでもないのでしょうが、センスの良さ抜群すぎです。
なんだかちと意味が判らないですが、彼らがハイ・アートの領域にまで達したということなのかもしれませんね……
あと、上半身が裸なので、ムフフ……なのではなく、彼らのスキルの確かさを確認できます。
これも、場所がとにかく文化の国っぽいです。
アメリカのそれとは全く違った雰囲気のヒップホップを感じます。
ベネトンのワールドワイドキャンペーン「IT'S:MY:TIME」にも出ているようです。
ソロも素晴らしい。こういう風に踊りたいです。
今まで僕はハウス一辺倒だった部分があるのですが、本格的にpoppin'やアニメーションもやろうかな。
そして実は彼ら、今日本に来ていまして、既にあちこちのクラブでそのド派手な存在感を見せつけているほか、関西圏ではワークショップもやるらしいのです。
なぜ東京ではワークショップやんないんだ(号泣)! と、悔し涙が止まりません。興味ある方はぜひ行ってみてくださいな。
p.s.と、ここまで書いて、なんと今Les TWINSが今夜(1/11)クラブチッタ川崎で行われるJuste Deboutの日本予選に出場するらしい!
なにこの偶然! 呼ばれてるとしか思えない! 行くしかない!
フランス7つの謎
小田中 直樹 (著)