最近の女の子は、小さな子でも、いったい何の影響なのか、おませさんというか妙に企み(たくらみ)が深くて、大人な僕もびっくりです。
先日も近所の公園に、小学校1年生の女の子の集団がやってきまして。
人数は4人ほど。どれかの子のお父さんらしき大人が1人ついています。
たぶんクラスの可愛い子が集まった仲良しグループなのでしょう。確かに美人だし、自分たちもそのことを重々承知のようでした。
彼女たちはブランコにのって、子供らしく、大きく激しく漕ぎはじめます。
かなり大きな揺れになった辺りで、1番美人の子が、友だちのお父さんらしき大人にこんなことを話しかけはじめました。
「わたしー、今日は見せパンはいてないのー! だからブランコ乗るとパンツが丸見えなのー!」
そういいながら、どんどんブランコを大きく漕ぎ、スカートをひらめかせます。
そして、彼女、言いながら友だちのお父さんの視線をずっとチェックしています。単に見せパン云々についてしゃべっているだけではなく、自分の言動で男子の視線が変えたい、そんな様子でした。
一方のお父さんと言えば、完全に無表情で、空とか自分の娘とかを眺めながら、
「すげーなー。小1で見せパンかー」
と呟いています。
まあね、変に視線を向けて勘違いされても嫌だし、怒るわけにもいかないしね……
美人小学1年生は、お父さんの反応が芳しくないのを見て不満だったのか、
「パンツ丸見えなんだよねー!」
「しかも見せパンじゃないしねー!」
「こんなにブランコ漕いでたらパンツ見えちゃうよー」
と、いろんな言い方を試していきます。
しまいにはそのお父さんの実の娘らしき子が、
「○○ちゃん、パパにパンツの話するのやめて!」
と怒り出してしまいました。
男子が奇声をあげて高いところに昇ったり何かを叩いたりしているうちに、彼女たちはこうやって着々と女子力を磨いていく。
差はどんどん開いていくばかりです。
あふれるまで愛をそそぐ6歳までの子育て―子どもの心にひびく愛ひびかない愛
本吉 圓子 (著)