神本5:人の心の暖かさと優しさが目にしみて仕方ない『ルミとマヤとその周辺』


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2ヶ月半で読んだ289冊のうちのベスト5冊を紹介する第5弾つまりラストを飾るのは、「ルミとマヤとその周辺」(第1弾第2弾第3弾第4弾)。マンガです。

ルミとマヤとその周辺
ヤマザキマリ

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昨年「テルマエ・ロマエ」で一世を風靡したヤマザキマリさんの作品。
マジ号泣しっぱなし。こんなに人の心の機微を見事に描き出している作品って、珍しいです。

本書のテーマをひとことで言うと……「人にはそれぞれ事情がある」でしょうか。
自然豊かだけど人間関係は閉鎖的な田舎町(たぶん北海道)に住むルミちゃんとマヤちゃん。お父さんは亡くなり、母子家庭。
お母さんは仕事で留守にしがちですが、明るく楽しく元気いっぱいに生きています。

そんな2人と、彼女たちを取り巻く人々の人生模様が、一話完結型で描かれている物語です。
ルミちゃんマヤちゃん自身というより、その周囲の人々の話がメインです。

全ての話が感動的。心に響き、涙腺をゆるませます。
悲劇ではありません。登場人物は皆、悲しい問題を抱えていますが、それを乗り越える強さと優しさを持ちあるいは育み、そしてときどき点在する心暖かい人たちに触れて生きていきます。
それらの人々の間を、ルミとマヤが軽やかに明るく楽しく駆け抜けていきます。

切なくて、でも笑顔で読める、そんなマンガです。
「テルマエ・ロマエ」がただのギャグマンガではなく、背景に深み、それも善良な深みを感じさせるのには、こんな背景があるのですね。

ネットで書評を読む限り、なんとこれ、著者の自伝的なマンガなんだとか。
もしそうだとすると、なんて観察力があって賢い、心の優しい子供だったんでしょう。作家になるべくして生まれてくる人ってこんななんだなあ、と感心します。
上質な短編が読みたい方、ぜひどうぞ。

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