先日、公園で、3歳くらいの男の子がママとお砂場遊びをしていたんです。
水をかけたりお砂場道具で掘ったり手でペタペタ叩いたりして、どうやら完成した模様。
男の子は、
「大きなお山ができたねえ!」
と感嘆していました。
すると、お母さんは、まるで立て板に水のように、一気に説明をしはじめたのです。
「お山? いいえ、これは鬼が島に設置された『桃太郎迎撃システム』よ。年間予算の28%をかけて建造されたの。
山の各地に配備されたミサイルは誘導式で、巧妙にカモフラージュして遠目にはわからないようにしているから、(桃太郎は)まず逃れられない。
このシステムの特徴はここ(といって山のふもとの真ん中あたりに置いた石を指す)。
これは罠なの。中にはきびだんごがたくさん入っているのよ。
桃太郎の家来たちは皆、きびだんごにつられてきてるだけで忠誠心なんてないから、このきびだんごの山を見て、間違いなく飛びつくわ。
そして桃太郎は、きっとそんな家来たちを追ってくる。
そうやって桃太郎たちをこの地点に誘導して、一気に叩くわけ。そういう作戦よ。」
なにこれ帝王学?
いったい子どもに何を教えようとしているのでしょうか?
兵法? 戦術論基礎的な? 孫氏的な?
なんで?
お母さんがこういうの好きなんですかね。それとも子どもが、こういう言い方をすると喜ぶのでしょうか。
男の子は軍事用語的なの好きですものね。
まあ、お母さんのこの説明に対する子どもの反応は、
「へ〜」
だけだったのですけどね。
いろいろ複雑な過程を経て、結局は親子のバランスがとれているのだと思います。