ふーっ! 前回の予告通り、今回は美女を登場させる創作ものを書きました。
いやはや恥ずかしかった!!! ありがちなテンプレ女子でなく、それなりにリアルな登場人物にしようとすればするほど、自分の性癖というか趣味嗜好が露呈して行く気がして……例えば、なんでショートカットなんだよ! とか。確かに実際上の問題もあるんですよね。「肩にギリギリかかからないか程度の、ミディアムとショートの中間くらいの長さ」とか長々と説明するよりは、バッサリと「ロング!」「ショート!」と言った方が文章が短くなるし。でもショートが好きか嫌いかと問いつめられれば好きと答えるんですよね……
まあいいや、その話は。
今回はジャンル的には「恋愛もの」でございます。実際には恋がはじまるかはじまらないか……その辺は読んで想像していただくとして、ミステリーとかとかファンタジーとか私小説とかSSとかSFとかじゃなくて、恋愛ものです。
あと、「食べものを美味しそうに書く」のも、今回のサブミッションでございました。お寿司のくだりは、実際に先日行った寿司屋を元にしています。ただ実際書いた後、あまりに寿司の描写が長くなりすぎたので、バッサリ1/3くらいに削りました。全体のお寿司の感じを写真入りで思う存分楽しみたい方はこちらをどうぞ。
今回は書き終えるのに1ヶ月くらいかかりました。最初に2〜3時間かけてザッと超粗く書き上げ、あとは電車の中や寝る前やランチタイムにチョコチョコと加筆修正。1日20分くらい使ったかな。
書きながら気づいた事が、いくつかあります。
ひとつは、「登場人物の考えや気持ちを細かく書けば書くほどほどラノベっぽくなる」ということ。
最初は主人公の気持ちも、まるで曲の音符を1つづつ追うかのように細かく書いていたし、ヒロインやサブキャラの考えや感情も書いていたんですよね。
でも、ある時点から急にすごくラノベっぽくなりまして。何だろうあれ。わかりやすすぎる、説明しすぎる、漫画でコマ割りが目に見えてくる、そんな感じ。
ラノベっぽいのは構わないのですが、今回の話には合わないかな、もっと行動やほのめかしで隠喩的に伝える形の方がいいかな、と考えまして。かなり悩み、結局、かなりバッサリと削る事にしました。明記されていないものがそれなりに表現できているといいのですが……
もうひとつは「二次創作がこれだけ流行るわけがわかった」という点。
やっぱキャラをゼロから創作しなくていいというのは楽だな、と。僕の場合も、前回の作品「ワクワクさんの息子」はワクワクさんというすでに確立されたキャラを元にしていたので、とても楽をしていたのだなと思い知りました。
逆に、物語を作るという指向ではなく、キャラを作るという指向で書く方法もできますね。物語が多少破綻していても、つじつまがあっていなくても、文章が下手でも、キャラの魅力で引っ張れる。そのくらいキャラって大事。
キャラの大切さ。頭ではわかっていたのですが、今回深く理解できました。
というわけで、今回もお読みいただきありがとうございました。深く感謝いたします。
次回はいつかわからないですが、キャラ重視な何かを書くと思うので、どうぞよろしくお願いします。