「キリクと魔女」で有名なフランスの人気アニメ作家、ミッシェル・オスロの最新作。
これがどのくらい凄いことなのかわかりませんが、「ジブリお墨付き」だそうです。
いや面白かった! そして奇麗だった!
物語の素晴らしさ、映像の美しさ、人生の豊かさを堪能しました。
お話は世界の童話民謡をベースにした6本の短編からなります。
アニメーションスタジオの人たちが、それらの6本を作っていく、という立て付け。
「次はこういうお話を作ろうよ!」と提案がはじまるところから、もう素敵なんですよね。
ストーリーを作っていく、そして出来上がっていく楽しみがみっちり詰まっていて、こちらもウキウキワクワクしてきます。
そして物語がスタート。
1編1編は短いので、間延びせず、テンポよく楽しめます。
全体的に、明るく楽しくお話を楽しめる、そんな作品ばかりです。深刻になったり批判精神がムズムズと沸き上がってきたり、といったことはありません。
ちょっと軽すぎるんじゃないかと思うくらい軽いノリです。
そして映像! 美術!
これが素晴らしい。影絵風で、シルエットの美しさが映えます。
そしてカラー部分の美しさにはめまいを覚えるほどです。めくるめく色の洪水! 世界って素晴らしい! といろんなものを賛歌したくなってきます。
映像の美しさが見事すぎ。なんなのあれ。神がかってるでしょう。
ヨーロッパではアニメーションはアートなのだなあとひしひしと感じます。
超オススメです。もしかするともうすぐ劇場公開は終わるかもしれないので、お早めに。もちろんBlu-rayやDVDでもいいと思います。
予告編はこちら。