先日、娘と2人で散歩をしていたら、通りすがりにおばさんが声をかけてきまして。
おばさん:「あら可愛い子ねえ! お母さん似かしら?」
ちょwwwww
俺の顔wwwwwww
僕が隣に立っているというのに、ごくナチュラルにその台詞が出てくるとは、よほど素直な感想だったのでしょう。
確かに、確かに僕は美形とかイケメンとか言われたことはほとんどないですよ。ごくわずかな数回を、まるで昨日の出来事かのように鮮明に覚えているほどです。
でもね、でもね、面と向かってはいくらなんでもあんまりじゃないですか。よく娘を見てくださいよ。少しは僕に似てるところもあるはず……ありますよね? なかったらそれはそれで別の大問題が……ほら見比べてください。似てるとこありますよね? ねぇ?
みたいな抗弁をする時間も与えられず、おばさんは優雅に通り過ぎて行きました。
僕は夕暮れに向かって、再び娘と街道を歩きはじめました。まるで人生のように。