えーっと、どう説明したらいいのかな。
弊社は入退室管理をしていまして、オフィスに入るには、セキュリティカードが必要です。ドアの横についているリーダーにカードをかざすと「ピッ」といってドアが開く、そんな仕組みです。
最近の企業では一般的ですね。
たいていの人は首からネックストラップでセキュリティカードをぶらさげていますが、部屋を出たり入ったりするたびにいちいち手で持ってリーダーにカードをかざすのは、やはりひと手間といえばひと手間です。
そう考えたスタッフの一人が、シャツの胸ポケットにカードを入れることを思いついたようなのです。
リーダーは下の写真のように、胸辺りの位置にあるので、
胸ポケットに入れていると位置的にちょうどいいというのは、まあわかるといえばわかるんですよね。
ただ……
彼の後ろからオフィスに入ろうとすると、いつも大変な違和感を感じます。なぜなら彼がいつも、
「胸を壁にくっつけてドアを開いている」
ように見えて仕方ないから。
なんだって部屋に入る度にいちいち胸を壁にこすりつけてるわけ!?
それ人類の進化の方向として合ってるの!? そっちじゃないんじゃないの!?
いつも後ろで、心の中でそう叫んでおります。
しかも、これが女性なら一部マニア向け有償サービスにもできるのでしょうが、小太りの男性ですからね……
小太りの男性が胸を壁に軽くタッチするのを後ろかな眺めながらオフィスに入ると、急速に、仕事も何もかもどうでもよくなっていくのです……
あれ、もしかするといつも、少しくらいは微妙に気持ちよかったりするのかな……
今度聞いてみようかな……誤解されないように注意しながら……