1年前の記事ですが、今気づいて読みました。
良すぎて泣きました、これ。
「分からないものが一番いい」――秋元康氏のAKB48プロデュース術
超オススメぜひ読んでください、というよりは、もちと個人的に、良かったです。他の人にはどうかわからないけど僕にとっては今読むべき記事でした。
たくさんの言葉が、まるでスポンジのようにしみ込んできました。
特に果てしなく共感した言葉が、ここ。
初日の観客は7人でした。
西村 その時あせりは感じませんでしたか?
秋元 いや、「何か面白いよな」と。どこか言い聞かせたのかもしれないですね。「この7人が増えていくのをお前は望んでいたはずだ」というのがありました。
目の前の現実に自分が動揺するのではなく、ちゃんと自分と対話して自らの幹を見失わない。
その自分を信じる力。
納豆のまま、「これ分からないとダメだよね」と言いながら、我々日本人は秋葉原を中心としておいしく納豆を食べているんです。その納豆の映像をYouTubeなどで、みんな見ていくと、だんだんみんな「納豆おいしいんじゃないか」という状況になってくる。だから、僕は今、日本はもっと自信を持ってこういうものがうけるんだと(出した方がいい)。つまり、マーケティングしない方がいい。マーケティングすると、そのマーケティングに負けちゃう。やってみなきゃ分からないという方が多分いいんじゃないかなと思いますね。
合わせないで、自分がこれがいいと思ったものを素直に出してみて、反応をみながら成長させていく。
その自然体。
「コンテンツはこういうものだ」とか考え過ぎるんじゃないか。むしろ、「こんなものがコンテンツになるの?」とかの方がいい。
そう、アニメがどうこうとかマンガがどうこうとか、アイドルがどうこうとか、そういうことなんじゃない。
なんだか分からない、なんか面白そう、それがコンテンツなんだ。
「なるほど、自分が面白くならないとダメなんだ」と。自分がワクワクして面白いんだと思わない時、それはターゲットがどこであれ、絶対当たらないですよね。
自らのワクワク。それこそが第一の原動力。
ここしばらくの間、仕事的な意味で、自分が面白いと思うことがなかなか伝わらず苦しい感じがあるのですが、少し元気をいただいた思いです。ありがとうございます。
僕は残念ながらアイドル的なものの良さが全然わからないタイプで、AKB48もおニャン子もモー娘もPerfumeもももクロも少女時代もスルーなのですが、でも秋元康さんには興味津々です。すごいわ。
今読んでる、デヴィッド・リンチのエッセイとも内容が被る部分がたくさんありました。
大きな魚をつかまえよう
デイヴィッド リンチ (著), David Lynch (原著), 草坂 虹恵 (翻訳)
彼らの言葉に代表される何かを、今自分が無意識的に必要としているんだろうなあ。