軽く楽しんで読めて、しかも意外と専門的:「この世で一番おもしろいミクロ/マクロ経済学」


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ときどき発作のように、経済問題や金融問題が気になって、ネットでその手のブログやレポートを読んだり、ニュースを追ったりします。

でも、追えば追うほど、「こりゃちゃんと経済/政治/地政学の入門を体系だって勉強しないといけないなー」と、身につまされます。

なんたってネットは、どんな信頼できる情報も、どんな糞ミソな情報も、全てフラットに並ぶ世界。
どんなイカサマ師が、例えば株価操作や、企業の業績やブランド価値のコントロールや、ステマや、あるいは注目を浴びたくて、またはアフィリエイトで稼ぐことを狙って、どんな嘘をついてくるか、わかったものじゃありません。

そういうものに騙されないようにするために、自分の中にある程度の知識体系と考え方の軸が必要だ、と考えている次第です。

というわけで、最近はその手の入門書をたくさん読みます。
その中で、意外にも、すごく良かった! のがこの本です↓

この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講
ヨラム・バウマン、グレディ・クライン、 山形 浩生

この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講
ヨラム・バウマン、グレディ・クライン、 山形 浩生

ミクロ経済学、マクロ経済学の初歩を、マンガで解説しているという本です。

日本の本ではありません。翻訳モノです。
著者は世界で唯一の「経済学コメディアン」として活躍されている方だそうです。
そして日本語訳は、これまたひとくせもふたくせもある、独特な語り口の訳が得意な山形浩生さん。

この本が、すごく良いのです。

経済の周辺では、何を問題にしていて、どういう発想を使っているのか、広く浅く理解できます。
ノリが軽くてギャグ系の割には、専門用語も専門的な発想もあいまいにせずちゃんと取り扱っているように感じます。

それと、展開がダルくありません。

日本で「マンガで分かるマクロ経済学」とか作ると、たぶん、チャートを博士が説明して少年少女が聞いてるだけになったり、ストーリーを重視するあまり本来説明すべき経済の解説が絞られてしまったり、ラノベみたいに空から少女が落ちてきて、その子と友だち以上恋人未満みたいな距離感を行ったり来たりしながら、経済学の諸問題を解説していくとか、そういう感じになると思います。具体的な書名は出しませんが結構あります。

この「この世で一番おもしろい……」シリーズは違います。1コママンガの連続みたいな感じです。
あと、そこに散りばめられてるユーモアも、大味でアメリカンでときにはブラックですが、大人風味で悪くありません。

例えば、こんな感じ。

Economy2014041601

Economy2014041602

もちろんこの本だけ読んで「ミクロ経済学とマクロ経済学の入門部分は網羅」はできません。山形浩生さんもあとがきの中でキッパリとそう言ってます(翻訳者自らがそれ言っちゃっていいのw!? というのはいかにも山形さんらしい)。

でも、次の入門書や経済関係のニュースや解説を読むときには、以前より楽に読めるようになっているはずです。経済について、ざっくり大ざっぱな地図を把握したり、そこで使われる用語に慣れるには、とても良い本だと思います。

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