※ゴーストライターによる投稿です。
IT企業に勤めているなら「鮨 一新」にすぐ行くべきだ : Blog @narumi
http://narumi.blog.jp/archives/2751570.html
こんな記事を見ましてね。居ても立ってもいられずに、その場で即電話して予約。先日行ってきましたよ。関東IT健保の対象者(とその同伴者)だけが行ける「鮨 一新」です。ここは一部では説明不要かと思いますが、保険の補助的なもので値段は激安、味は銀座の名店系列だけあって一流のコスパ最強お寿司屋さんというウワサ。本当にそうなのか、確かめたい。
19時からカウンター席に座り、まずはヱビスの小瓶をぐいっと飲みつつ、付き出しをいただきます。なんと小指ほどのサイズがある大きな白魚でした。軍艦巻きに乗っかっているようなちょろちょろっとしたやつじゃなくて、完全に魚っぽいサイズ。味わいもしっかりしていて美味しい。
握り3000円コースの1貫目はスミイカでした。塩でいただきます。サクッと噛み切れる不思議な歯ごたえ。イカを食べてサクッという食感を覚えたのは初めて。しかも塩がイカの甘みを引き出している。ここのお寿司はすべて味付けしてくれた状態で出してくれます。お客さんが自分で醤油をつけすぎたりしないので、安定した美味しさを楽しめるようです。
コハダ。酢で〆てから数日寝かしているそうです。そのせいか身と酢がかなり馴染んでおり、食べた瞬間はあっさりと、コハダの締まった食感を楽しみつつ、後からほのかに酢の香りが鼻に抜けていく。寝かすとこんなに美味しいんですね。
鯛も美味かった。肉厚で、コリコリとした歯ごたえながらもっちりとした旨味。すごく上品な味。こういうのはやっぱり味付けされたものをさっといただきたい。
ここでとんでもないものが出てきました。カウンターごしにそれがさっきの白魚ですか、かわいいですね、なんて話していたら、「どうぞ」と。そのままどうぞ、と。ええ!? めっちゃ元気なのがいるんですけど!これは初体験です。ぐいっと口に入れると、当たり前だけど口内で元気に泳いでる。頬の内側にがんがん当たってくる。そんな微笑ましい小魚を甘噛みして食感を楽しみつつ、一気に飲み込み豪快なのどごしも味わった。 ああ、美味い。生き物を食って生きている。
これ、そのサヨリの皮を串に巻いて焼いたものだそうです。手渡しで受け取った瞬間に、焼き魚の香ばしさが漂ってくる。アロマスティックの代わりに部屋の片隅に立てかけておきたいくらいです。食べてるとこれだけでまるごと1匹の焼き魚を食べたかのような満足感。これはすごい。皮についた身が一番旨味があると言うけれど間違いない。
この炙ったホタテが最凶にやばかった。炙ることでホタテ本来の甘みが完全に引き出され、そこに塗られたタレ、そして絶妙なお焦げ。すべてがパーフェクトな調和で、極上の味わいをもたらす。一瞬意識を失い、自分がどこにいるかわからなくなったほどです。
「ホタテがきっと今日のナンバーワンでしょうね」なんてカウンターの中にいる職人さんに言ってみたところ、気が早いですね、とこれを出されました。マグロの幼魚のトロだそうです。やばいこれもうまい。柔らかくて、口のなかで脂が溶け出すようで、でもそのプリっとした身は最後まで崩れない。マグロとは違った素晴らしさがあります。
赤身。僕は赤身ってそんなに興味なかったんですが、見ての通り、この赤身はちょっと違うようです。まるでゼリーのようにヌラヌラと輝いている。食べてみると、恐ろしいほどねっとりと口内にまとわりつく不思議な食感。こんなに濃厚な赤身は食べたことがない。脂っぽさがないのに超濃厚。最高の赤身だと思う。
きました。大トロの炙りです。大トロを少し炙ることで脂がいい感じに溶け出し、口に入れた途端とんでもない芳醇な風味が広がります。これは極上の脂を舌の上で楽しむ料理。そして炙りならではの香ばしさと大トロの肉感はもはや焼肉。お寿司なのに焼肉だし、焼肉より焼肉な感じ。ホタテを食べた感動がすでに消えつつあります。
車エビ。焼きたてをその場でばーっと剥いて、さっと握って、特製のタレを付けて出してくれます。これがうまくないわけがない。実際、その締まった身、広がる香り、濃厚な甘み。完璧なエビです。ぷりっぷり。
ウニを握りでいただいたのは初めてです。軍艦にちょこっと乗っかってるものというイメージでした。でもこれは握りとして成立するすごいウニ。こうして形を保つ新鮮さに、もうなんて言っていいのかわからないあの複雑な味っていうか。食べた瞬間、口の中が海でした。間違いなく、これがナンバーワン。そう信じたい。そうじゃなかったらもう気絶してしまいかねない。
穴子。半分は塩で、半分はタレで。塩は穴子の優しい甘みが楽しめる。タレは穴子のふわふわ食感が楽しめる。なんか2種類のネタを食べたようですごいお得感。心安らかになる穴子です。これも超うまい。
芝海老のすり身が入った玉子焼き。これが信じがたい甘さ。これ、ケーキ?って思うくらい甘い。いや本当はケーキでしょ?って思いながら食べた。1時間半じっくり弱火で目を離さずに焼きあげるとこうなるらしい。舌触りもなめらかでケーキすぎる。
最後に巻物をいただいて、コースは終了。やはり1位はウニでしょう。2位は大トロ炙り、3位はホタテ炙りかな。このあたりは神がかっていた。しかし、なんて幸せな時間だろう。冒頭のブログにある通り、鮨 一新は「すぐ行くべきだ」と私も言いたい。