白金高輪からなんとなくフラフラと歩いていたら、なんと銀座まで来てしまったので(2万歩!)、ついでにともう少し足を伸ばして、先日できたばかりのコレド室町2と3へ。
なんか新しく出来たコレド室町は、シネコンが入っていたり肉のギアナ高地が入ってたりで狂った所というイメージがあったのですが、見事に覆されました。
すごく良いですね! ショップがほとんど全部「和」なんですよ。雑貨屋も、服屋も、バルも、レストランも、惣菜屋も、カフェも、全部「和」。
しかも単に和なんじゃなくて、ちゃんと現代と融合している。
「和と現代の融合」って、こんなに綺麗にできあがっているんだなあと、感心することしきりでした。お店を個別に見ると「ああ、和ってコンセプトなのね」と思うだけですが、これだけたくさんのお店が集合すると、もうムーブメントっていうか、産業の方針っていうか、大きな流れそのものが「和+現代」に向かう準備ができたんじゃないか? そのまま護送船団で輸出もできるんじゃないか? これってクールジャパンなんじゃないか? クールジャパンが来ーるんじゃないか、という気すらするくらいでした。
そりゃ少しはね、和じゃないものも混じってはいます。ワインの店とかね、でもごく僅か。
ここまで「和」に尖るんだったら、もう徹底して「和以外のものは排除!」くらいやってもいいんじゃないかとも思うのですが、まあ大人の事情もあるのでしょうね。
まずとりあえず、「SUSgallery」のチタン製のお椀を手にとって、やはりビックリしてきました(何がどう驚くかは内緒)。
なぜこれが「世界に誇るメイドインジャパン品質」と呼ばれていて、APEC2010で各国首脳に贈られたかがよくわかりました。
それから、箸を買いました。先日マイ箸を、食洗機にブッ壊されてしまったんですよね。
箸専門店「箸長」覗いてみると、食洗機対応箸」なんてのが売ってました。食洗機対応なのに和っぽい。さすがコレド室町。
それから、四国をテーマにしたバル「SHIKOKU バル 88屋」で早めの夕食を取りました。
僕、四国って全然知らないのですよね。一度うどん食べに香川に行ったことがあるのみ。あとは『ぼくんち』と『海辺のカフカ』のイメージと、「どうやら四国には、世界的にプログレの聖地となっているライブハウスがあるらしい」という奇妙なうわさ話だけ。
飲んだお酒は「梅錦」と「鯨酔」。こちらは安定の美味しさでした。
食べ物は、とにかくとても美味しかったのはこの「鰹のたたき、バルスタイル」。
鰹が肉厚で、みょうがたっぷりで、非常にエモい食べ物でした。
「阿波尾鶏のロティサリーチキン」も、皮がパリッパリで香ばしく、ボリューミーで美味しかったです。
「たくわんのきんぴら」これは個人的にはダメでした。たくわんのいいところであるあのシャキシャキっとしたところが完全に失われた、ただのしなっとした大根的な何か。
「真鯛のカルパッチョ」。絶品。下に敷いてある昆布の旨味がほのかに鯛にうつってて、とても上品な味でした。
「小松島のフィッシュカツ」。地元の有名B級グルメだそうです。
うっすらとカレーの味がして、安心して食べられる美味しさでした。
食を通して四国というものを感じてみるというコンセプトは、十分に味わえたんじゃないかと思います。
日本酒が合うバルでした。
コレド室町、いいですねーいいですねー。自分の身の回りに「和」を増やしたかったら、ぜひ一度足を運んでみてください。