ファレル・ウィリアムズのことがいつから好きか、もう忘れてしまいました。The Neptunesのかなり初期のころ、ノリエガのSuper Thugの頃から大ファンになっていたように思います。
もちろんNeptunesからのスピンアウトバンド、N*E*R*Dも大好きでした。アルバムは全部持っててしょっちゅう車内で爆音で流すし、来日すれば足繁くライブに通い、Tシャツなどのグッズも買いました。
N*E*R*DのTシャツを着ていると、かなりの確率で、Web業界の人たちから「あ、オタクTシャツ?」と言われます。そのたびに僕は笑ってはぐらかさずガチでN*E*R*Dの格好良さについて語り出すので、いつも場は微妙な空気に包まれます。
微妙な空気と言えば、ファレルはN*E*R*Dとしてサマソニでライブしたときに、客全員が微妙な空気になる事件も起こしてましたね。懐かしい思い出です。
そんなファレルの「HAPPY」が、全世界で大ヒット中です。24時間違うPVが流れ続ける特設サイトも楽しくてイケてるし、世界でいろんなバージョンが作られてるらしいし、原宿バージョンにはまつゆうが出てて嬉しいやらなにやらだし、
で、
そういうムーブメントの一貫なのでしょう、ユニクロからファレルTシャツが発売されていたので、もちろんゲトったでござる。ニンニン。
今回買ったのは、2パターンの2種類ずつで合計4枚。
ユニクロだから当然激安。ネットで見ると1429円って書いてあるけど、僕は980円で手に入れたんですよね……安さヤバい。ファレルのTシャツなんて、普通のブランドから出たら1万円くらいしそうな勢いですよ。
Tシャツはそれぞれメッセージが違ってて、パターンAは、「The same is lame(人と同じなのはダサい、くらいの意味)」。
このTシャツのプロモでファレルが着てるのもこのバージョンですね。
ユニクロなんぞで売ったら大勢の人が買うでしょうから、きっとこの「人と同じなんてダサいぜ」と書かれたTシャツと同じTシャツ着た人が大量に現れることでしょう。このこと自体が、何か資本主義の大きなカラクリを皮肉っているような気が……というのは考え過ぎでしょうか?
もうひとつは「That Which Makes You Different is What Makes You Special(人と違う部分、それがあなたがスペシャルな部分なんだよ、くらいの意味)」。こっちはV字のネックになっています。
両方とも、首元からファレルが顔を覗かせています。
これはいったい何なのか。この部分って、Tシャツを脱ごうとしているとき、自分の向かいにいる人(たぶん彼女か彼氏)が見る部分だということを考慮して入れたイタズラなんじゃないかと思います……というのも考え過ぎでしょうか?
いやファレルのことだからなあ……この程度の二重三重の仕掛けはしてくる可能性は充分あるでしょう。
Tシャツとしての質もいいです。肌触りが絹っぽくて気持ちい。
ファレルもこう言っています。
初めて出来上がった『UT』בi am OTHER’商品を着た時に、僕がその日中唯一やったことは、商品の良さをみんなに見せながら歩き回ったんだ。「わぉ!これは画期的だ」と言いながらね。これは柔らかくて、肌触りが優しくて、僕は販売する値段が信じられなかった。(source)
というわけで、最近はこんな感じで、週の半分くらいはファレルTシャツを着ているといった塩梅です。
ビバユニクロ! サンキューユニクロ! アイラブユニクロ! ジャケはZARAのだけど!
と、ファレルファレル言いながらいつも心の片隅で思い出すのは、The NeptunesやN*E*R*Dでの相棒だったチャド・ヒューゴのこと。
可哀想、というわけではないのですが、華やかなファレルの裏で、彼は今なにを思い、これからどうしようとしてるのかな、と考えずにはいられません(僕は村上春樹の壁と卵の例えで言うと、卵の側に立ちがちなタイプなので)。
まあ、先日ファレルのインスタグラムにこんなのが出てたんで、完全に仲違いしたというわけではなさそうですが。
N*E*R*D復活してくれないかなあ。(ロックじゃなくて)ヒップホップの(打ち込みじゃなくて)バンドとしては最高だったんだけどなあ。