映画『ALL YOU NEED IS KILL』の試写会行ってきた


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日本のライトノベルが原作の、トム・クルーズ主演ハリウッドSF大作『ALL YOU NEED IS KILL』。英語名は『Edge of Tomorrow』。
これを試写で観に行けるチャンスに恵まれたので、行ってきました。

Allyouneediskill20140619

実は僕は、原作のラノベは読んだことがありません。でもラノベを『DEATH NOTE』の小畑健がコミカライズしたものは、ヤングジャンプで読んでいました。
例によって、小畑健はあまりにも絵が上手すぎました。一気に引き込まれ、短期集中連載ということもあってテンポもよく、最後まで大変に楽しめました。ラストだけちょっと「?」だったけど、そんなことは関係ない。とにかく面白いマンガでした。

これを、ハリウッドが映画化する。

比較的小ぶりな元の作品の世界観やストーリーが、大幅にスケールアップするのだろう。
SFXも多用されリアルさが増し、迫力満点になるだろう。
それに、なんといってもトム・クルーズ主演だ。こんな大物を起用するからには、他の部分も力が入っているに違いない。

でも……

もしかしたら、全てが台無しになっているかもしれない。具体的に作品名はあげませんが、アレとかアレとかアレみたいに、アメリカンで大味で、誰にでもわかるアクションとSFXばかりが強調された駄作かもしれない。

そんな期待と不安を胸に、僕は雨の中、試写会会場に向かいました。

試写会室は満席で、臨時の椅子も駆り出され、ぎゅうぎゅう詰めでした。
やっぱヤンジャンの小畑健のマンガが効いてるんじゃないかなあ。ああいうプロモーションはすごくアリだな、効果的だな、と思いました。

少し待つと、部屋が暗くなり、上映が開始されました。











(以下、深刻なネタバレはありませんが、感想にはなります)











超面白かった!
なにこれ!? もしかしたらこの夏最高なんじゃない!?

『ALL YOU NEED IS KILL』は想像通り、世界中を巻き込んだ壮大な物語に超スケールアップしていました。
圧倒的に強いエイリアン。映画では「明日の決戦に敗北したら人類は滅亡」という、極限まで切羽詰まった状況からはじまります。

大枠のストーリーは、以下のような感じ(チラシより拝借)。

謎の侵略者”ギタイ”からの激しい攻撃で、滅亡寸前に追い込まれた世界。先頭スキルゼロのケイジ少佐は最前線に送り込まれ、開戦5分で命を落とす。だが次の瞬間、彼は出撃前日に戻っていた。その時から同じ日を無限に繰り返すケイジ。やがて彼は最強の女性兵士リタと出逢う。ケイジのループ能力が敵を倒す鍵になると確信したリタは、彼を強靭な”兵器”に変えるべく、徹底的に鍛え上げる。”戦う・死ぬ・目覚める”のループを繰り返すことで別人のように成長したケイジは、世界を、そしてかけがえのない存在となったリタを守り切ることができるのか……?

戦場に出る気など微塵もない、卑怯で姑息でなさけない主人公が、
戦う。死ぬ。目覚める。
戦う。死ぬ。目覚める。
戦う。死ぬ。目覚める。

いわゆるループものですね。でも「なんだ、ループものか」と、わかった風にならないでください。
映画は、このループというプロットを大枠からちょっとした細部まであちこちで最大限まで活かして、重層的で複雑な厚みのあるストーリーを作り上げています。脚本すごくよくできてる。

個人的には、3つの点で、マンガより(たぶん原作よりも)見応えのあるものになっていて気に入りました。

まず1つめは、当たり前ですがSFXと演技
パワードスーツも超格好いいし、エイリアンの「強そうすぎて勝てない」さ加減の表現も見事だし、世界が滅亡に瀕している状況描写も見事です。役者も変に浮いた演技はなく、状況に完璧に溶けこんでいる。

2つめは、「ループ」の考え方を少し変えていること。
マンガ(たぶん原作でも)では、ループするたびに「強くなっている」というような表現のされ方がされていましたが、映画では、ループするたびに「どんな状況がいつ起こるか覚えていっている」ような表現の方が強調されていました。
ゲームに例えるとわかりやすいかもしれません。何度も何度もGAME OVERを繰り返すうちに、いつどこで敵が出てくるかわかるようになって、より効率的に行動し、ゲームを先に進められるようになっていく。
そしてループをこのようにとらえたことで、ユーモアもたくさん生まれていました。自分以外の全員は、毎回同じ動きをするのです。だから相手の言うことを先に言っちゃったり、目をつぶってても同僚のパンチをよけられたり、相手の過去や秘密を知り尽くして気味悪がられたり……
「ループ」をいろんなシーンに応用することによって、細かいところで飽きさせない、小ネタ満載の映画になっていると思いました。

3つめは、ラスト。話が壮大になっているので、ラストも壮大になっています。ハリウッドの王道テンプレなラストであり、安心して感動できる(おかしな表現ですが)物語になっていました。僕はマンガ版のラストにはちょっと「?」だったので、映画のラストには大いに満足しました。

今年の夏も大作からアートフィルムまで映画公開ラッシュですが、この『ALL YOU NEED IS KILL』は、大本命、少なくとも大穴だと思いますよ。
オススメです。一人でも友だちとでも家族や恋人とでも楽しめます(小さい子は無理でしょうが)。もしよかったらご覧になってみてください。

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