そらのさんが引退するそうです。
会社を辞め、それに伴い、YouTubeチャンネルも閉じるとのこと。
一時期関わった者として、心より「お疲れさま!」のエントリを書かせていただきたいと思います(意図せず失礼なことを書いてしまっていないことを祈りながら)。
思えばあれはもう5年も前。小鳥ピヨピヨの「ダダ漏れ女子2号、登場」という記事がきっかけ(のうちのひとつ)となり、「そらの」の名は急激にインターネッツに広がっていきました。
あれこそまさに「バズり」そのもの。まさに急膨張といっていいほどの速さと大きさで、僕の手の届く範囲などアッという間に超え、数多くのビッグネームとつながり、ネット中で賛否両論の議論が飛び交う一方、ネットの外の様々な業界の人やメディアにも取り上げられていきました。
彼女も精力的に、毎日のように中継配信し、新しい世界に飛び込み、新しいことを試みていきました。
で、ある日、事件が起きました(詳細はHagexなどで)。
それから、充分な対応をする間もなく、国家規模の悲劇が起こり、日本全体として、いろいろとそれどころではなくなりました。
そして、気が付くと、あの熱狂はなんだったの? というくらい、何事もなかったかのようになりました。
しかし、ここからがそらのさんのすごいところだと思うのですが、彼女は、動画配信を止めませんでした。
以前と同じように、新しいことを試み、新しい世界に飛び込み、動画を配信し続けました。
ファンの人たちのために、「そらの」を見せ続けていきました。
もう一度言いますが、僕はこれを、戦慄するほどすさまじく凄いことだと思います。急速にあれだけの高みに持ち上げられ落とされてからも、なおも続けることができるなんて。
本当に胸を張って誇っていいことだと思います。
「自信」は、他者からの評価でつくものではありません。
自分がやってきたこと、成し遂げてきたこと、その積み重ねそのものが、自分の力となり、自信につながっていくのだと思います。
承認欲求とか自己承認とかいう言葉が流行っていますが、誰だってあの時点でもう止めてしまっても仕方ないという状況で、(少なくとも動画上は)いつもと変わらないかのように、(想像するに)歯を食いしばって動画配信を続けてきたそらのさん。
もう充分すぎるほど充分でしょう。彼女の奮闘、動画の配信数や総配信時間、企画数、配信期間、内容の創意工夫、それそのものが、彼女の力となり、実績となっています。そこが本人が自信をもつ部分だし、僕ら他者はリスペクトする部分だろう、と、そんなことを、この報を聞いて思いました。
そらのさんがこれからどうするのか、あるいはしばらく休むのか、その辺りはわかりませんが、成し遂げてきたすごい実績を元に、さらに自分の好きなことを、自分が大切にしているものを、追求していって欲しいなと思います。
次なる「元そらの」の活躍を、期待しています。本当にお疲れ様でした。