ダイエットより難しい「リバウンド防ぎ」どうしたらいい?:『ヤル気の科学』読書感想


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半年前、ヤル気を出すために『ヤル気の科学』という本をゲットして、そのまま読む気が起きず、放置していました。でもヤル気を出さねば! とこのたび一念発起して、一気に読み終えました。

ヤル気の科学―行動経済学が教える成功の秘訣
イアン エアーズ (著), Ian Ayres (原著), 山形 浩生 (翻訳)

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著者のイアン・エアーズは、『その数学が戦略を決める』で一躍有名になった行動経済学者です。今回の本は、人の意思は弱いということを前提として、「コミットする」という方法で目標を達成することについて、例によって大量のな論文やレポートを参照し、とても説得力ある形で多角的に紹介しています。
ただ、著者はこの「コミットする」をビジネスにしたサイト「stickK」を立ち上げており、本人はできるだけそうならないよう注意に注意を重ねて書いてはいますが、特に最初と最後の章はstickKの絶賛みたいな感じになっているので、お、おう、という感じです。

でも。
それによりもなによりも。

僕がこの本で衝撃を受けたのは、ダイエットに関する記述です。
彼は、ダイエットした人は、よほど注意深くない限り、ほぼリバウンドするというのです。

どんなダイエットを見ても、まったく同じパターンが見られる。三ヶ月から半年は成功するのだが、その後一年から二年にわたり、かなりのリバウンドが生じる。陰気だが本当のこととして、ダイエットに成功した人のうち、一年後までその体重を保てる人は五人に一人しかいないのだ。でも運良くそこまでもったとしても、それでおしまいとはいかない。体内時計をリセットして新しい消費水準に合わせるには、少なくとも二年かかる。そして二年たっても、リバウンドする確率は半々なのだ。 だからかなりのダイエットに成功したのに半年後にはリバウンドしてしまったあなたも、あなただけではない。ダイエットでは、リバウンドが普通であり、例外ではないのだ。(P167)

そして、大幅なダイエットほど、成功確率は低いというのです。

悲しい多数派意見ではあるのだが、消火器バイパス手術を受けない限り、ほとんどの人は体重を一割以上落とすのは不可能だ。過去にひどい選択をして、健康体重を二割オーバーしていたら、現実的な最高の選択は、一割体重を落としてその状態を維持することだ。統計的に見て、過剰体重の相当部分は二度となくならない。(P1755)

特に、記録する系のダイエットは、長期的にはまあほぼ失敗するだろうね、とのことです。

絶対避けるべきなのは、ダイエット日記をずっとつける、といったことにコミットすることだ。これは変なアドバイスに思えるかもしれない。というのも、カロリーを記録する人のほうが体重を落としやすいという証拠はかなりあるからだ。でも問題は、数ヶ月以上日記をつけるだけの精神力を持っている人はほとんどいない、ということだ。カロリーを計測(そして記録)すると、体重を減らす役には立つが、体重を落としたまま保つには、あまり持続可能な戦略ではない。(P169)

あーこれ、僕、全部当てはまるわー。
身につまされるわー。

僕は6年ほど前、半年で15kgほどダイエットしたことがあります。岡田斗司夫のレコーディングダイエットで、それはそれは面白いほどスルスルと痩せていきました。
昔の服が着れるようになったり、みんなに褒められたり(時には「病気?」と心配されたり)、何よりも身体が軽くてダンスが捗って、最高でした。

その後、近所に赤坂サカスができて、美味しそうなランチが毎日ズラリと並ぶようになり、また、子どもが生まれて、自分のダイエットどころじゃない、全く自分のペースでは生活できない忙しすぎる日々がはじまり……でも、体重変化は、そんなに感じなかったんですよね。

しかし、6年経った今。
体重は10kg戻っています。ダイエットで減らした数の2/3です。

一年につき2kg弱、少しずつ戻っていったことになります。一年で2kgだと、毎日体重計に乗っていても、なかなか気づきません。また、気づいても「まあすぐ戻るでしょ。この程度の数字なら。なんなら誤差?って感じ?」と思ってしまいます。

その結果が、6年で10kgです。
後悔していますね……あの15kgの努力が無に帰すのを、為す術もなくただ見守っているようで……

いちばん有益なアドバイスは、成功するダイエット者は長期的な成功を維持するための重要な第一歩として、必ず体重計に乗る縦貫をつけろ、というものかもしれない。「落とした体重をそのままにするには、毎日計量しないとだめです」とウィング。「えでも体重計に乗るだけでは不十分です。その情報を使って行動を変えてください。もっと食事を健康的にするとか、もっと歩くとかね。体重に注意を払うこと。そしてじわじわ増えてきたらすぐに対応すること、が成功に秘訣みたいですよ。(P172)

うん。確かに体重計に乗っている間は、滑り台の上で必死に滑り落ちないように支えてるような感じで、なんとか体重増加を我慢できていた気がします。でもなんか危うい、ギリギリな感じでしたね。
ガッと増えるのは体重計に乗れないとき。旅行とか実家に帰ったときとか。
僕はWithtingを使って、体重を測るだけで毎日WiFi経由でネットに自動記録するようにしているので、外出先だとイマイチ体重を測る気がしないのですよね……

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もちろんカール・ラガーフェルドみたいな例もあるので、「絶対に一割以上は減らせない」「絶対にリバウンドする」ということではないのですが、

Karl2014121601

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「ダイエットで難しいのは、痩せることよりもリバウンドを防ぐことだ」と最初から覚悟して臨んだ方がいいように思います。

つまり、長期的には、痩せることではなく、生活習慣そのものを変えることが目標。
短期的には、この本で提唱しているような「コミットメント」をやってみてもいいと思います。僕は来年になったら、信頼できる友人に、以下のコミットメントをお願いしようと思っています。

1.10万円を渡す(金額を大きくするのがコミットメントのコツ)
2.「半年で10kg落ちなかったら、その10万円はキミのもの」というコミットメントをする

できれば大勢の人がいる前でできるといいし、毎週なり毎月なり体重を報告した方がいいでしょうね。やり方については現在詳細を検討中です。また、ダイエットに成功した暁には、その10万円をずっと持っててもらって、半年ごとにリバウンドしていないかのコミットに使ってもいいかもしれません。

誰にお願いしよう。他人の10万円預かるのってかなりのプレッシャーだと思うけど。

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