『北斗の拳』が大好きです。今でも尊敬する人物欄には
「ラオウ、羽生善治、佐藤雅彦」
と書くくらいです(ちなみにこの3名にはなんの接点もありません)。
だから、当然その存在は去年くらいからかな? 知ってはいたのですが、50冊くらいある積ん読が
「俺たちを先に読め〜読め〜」
と呪いの電波を送ってくるので、ずっと見送っていたんですよね。
でも……人の意思とはもろいもの。ちょっとしたストレスが重なった状態で書店をうろうろしていたら「67万部突破!」という意外すぎる数字が帯に書かれていたので、勢いで3巻まとめて大人買いしてしまいました。
『北斗の拳 イチゴ味』を!
知らない方のために簡単に説明すると(といっても説明するほどでもないのですが)、「いちご味」は、北斗の拳の公式パロディ漫画です。
中心となるのは「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」「こんなに苦しいのならば、悲しいのならば、愛などいらぬ!」のセリフでインパクト大だった聖帝サウザー。彼中心とした愉快な仲間たちで、原作のシーンを活かしたナンセンスほのぼのギャグを原作そっくりの絵で繰り広げるという漫画でございます。
で……読後感ですか?
えっと……
「無」ですね。
ホント何もない。このマンガには何もありません。
ただひたすらにくだらなく、そのくだらないギャグすらも頭に残らずスルスルと通り抜けていくような、文字どおりの無。
無…………
無想転生?!
もしかしてこのマンガ自体が無想転生!?
あの北斗の究極奥義の!?
……可能性ゼロではありません。なにせどう考えても出落ちマンガなのに、何故か巻を重ねるごとに面白くなっていくのです。
3巻では、とうとうケンシロウのキャラ設定までいい感じに固まりはじめて、下手するとこれからますます面白くなるかも知れない予感を感じさせます。
今後の展開が楽しみなような、読んだら負けのような……
くそぅ、4巻出たら、「今回で最後」と思いながら、つい買っちゃうんだろうなあ……
北斗の拳 イチゴ味 1
行徒妹 (著), 河田 雄志 (著), 原 哲夫 (著), 武論尊 (著), 行徒 (著)
北斗の拳 イチゴ味 2
行徒妹 (著, イラスト), 河田雄志 (著), 原哲夫 (著), 武論尊 (著)
北斗の拳 イチゴ味 3
行徒妹 (著), 河田雄志 (著), 原哲夫 (著)