今、毎週楽しみにしているマンガのひとつ、モーニング短期集中連載の藤田和日郎さんの『黒博物館 ゴーストアンドレディ』が、とうとう終わってしまいました。
電車の中で読んでいたのですが、ほとんど涙がこぼれそうになって、朝からヤバかったです。
こうだ!
こいつらにもご挨拶をさせないとね。
「黒博物館〜ゴーストアンドレディ」
ご挨拶。
http://t.co/YR0OQULkLC
— 藤田和日郎 (@Ufujitakazuhiro) 2015, 6月 25
『ゴーストアンドレディ』は、ナイチンゲールの史実(クリミア戦争辺り)と、粋な悪霊に恋する女性という2つの側面が交じり合ってですね、もうなんというか、とにかく恋するナイチンゲールが可愛い! 可愛すぎる! というマンガです。
本当に可愛いんですよ。恋してる真っ最中な人の、
距離感とか、
表情とか、
肌の質感や色味とか、
動きとか、
瞳孔の開き方とか、
喜びの爆発とか、
悲しみの濁流とか、
そういうものが見事にそして真っ直ぐに表現されていて、その想いが伝わってきて、見ているだけで胸がドキドキしてしまいます。
それに呼応する決闘士の幽霊「グレイ」の、クールでニヒルで悲しげなリアクションも、激萌えでして。
それと、当時の建築や政治、小道具や医学などについても、相当資料集めていそうで、リアリティがありました。
クリミア戦争といえば地獄の状況で有名ですからね。そこでの壮絶な死闘も、眼を見張るようでした。その「看護のために戦う」ナイチンゲールと、恋する乙女ナイチンゲールの落差も、見どころのひとつです。
それと、セリフ回しとか、登場シーンとか、随所にヨーロッパ的な、ハムレット的な芝居の要素が入っているのも、雰囲気があって良いです。
聖人と讃えられる人と悪霊の恋物語。
どうしてそんなことになったのか。そしてその結末は?
単行本はこれから出るらしいです。上下巻の2冊なので、見逃している方はぜひ!
僕は改めてハムレットを通し読みしたくなったので、そっちに向かいます( ̄^ ̄)ゞ