マッドマックス、観てきました。
以下、ネタバレせずに感想書きます(上記予告編映像に出てる程度のことは書くかも)。
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ほんと、どうしようもないです。
こんなにどうしようもない2時間は生まれてはじめて。
そりゃあマッドマックスですからね。覚悟はしてましたよ。予告編も観て、覚悟はしてましたよ。
でも、これほどどうしようもない、どうしてみようもないとは、完全の予想を超えていました。
もうね、無茶苦茶なんですよ。ストーリーとかプロットとか、一応あるしそれなりに練り込んであるんだけど、そんなの関係ない!
ただひたすらクライマックス! 危機一髪! ハイテンション!
最初の1秒から最後の1秒までずっとクライマックス! 危機一髪! ハイテンション!
クライマックスと危機一髪とハイテンションの連続!
そんな映画でした。
しかも、物語と全然関係ないハイテンションもてんこ盛りなんですよ。
例えば予告編にも出てくる、タイタニックのケイト・ウィンスレットみたいに先っぽの先っぽな位置でひたすらギターを掻き鳴らしてるあいつ。あれ、物語と関係なくね? それに物語側から見ても、あの位置にあんなヤツいるの、発砲時に邪魔じゃね?
でもそんなことは関係ないんですよ。彼は、この映画のテンションを高めるためだけに存在しているのですよ。その意味では大活躍ですよ。
そんな感じの「いかなる意味でも不要だけど、テンション上げるために登場」みたいなキャラや小道具がてんこ盛りで、もう何が何やらわからなくなってきます。
そして、これだけどうしようもないのに、映像クオリティは半端なく高い。
バカ映像なのに、一切の手抜きナシ。迫力満点だし細部まで丁寧に作りこまれている。
その意味でも、息つく暇がない。まばたきする暇すらない。
なんていうかなあ、両手両足縛られて、口の中にご馳走をつめ込まれ続けてる感じですかねぇ。
観てる側も完全にオーバーヒートして、レッドゾーン振りきっちゃう感じ。
観終わったあと、たぶん20kmジョギングしたくらいのカロリーは消費してるだろうなあって感じ。
グッタリと疲れました。
要するにですね……
超オススメです。こういう映画はそう観れるもんじゃありません。しかもこれ作った監督は70歳ですからね。宮﨑駿が「そろそろ引退しようかなあ」と考えてるのと同じくらいの年齢で、この熱量の高い映画作っちゃいまいたからね。しかも3部作って噂ありますからね。あと2作続くのかよ! このテンションが!
ぜひ大画面で、映画館で観ることをオススメします。
そしてグッタリと疲れて映画館から出て、平和ボケした日本の空気を存分に吸い込んで、のんびりと初夏の公園などをお散歩してください。もう何が何だかわからなくなれますよ。