楽器屋に行ったら、「バイオリン体験コーナー」がありまして。
バイオリンって、気軽に試す機会がないじゃないですか。だから思いっきりこのビッグウェーブに乗って、生まれて初めて、バイオリンを弾いてみたんですよね。
手元にベートーベンの第九の楽譜があったので、それを奏でてみます。
弾いてみて気づいたんだけど、バイオリンって、最初のうちは全然美音じゃなくて、何かが引きつったような音が出るんですね。カエルの筋肉に直接電気を流したというか、チョークで黒板に書くときの音というか、ガラスを爪で引っ掻いたときというか、発泡スチロールの音というか。
それでも、一応メロディーにはなっていたし、ほら、楽器って最初の10分くらいが一番急激に上達するから、嬉しくなって、何度も弾いてしまいました。
ただ、バイオリンを棚に戻して周りを見回してみると、店員が全員、青ざめた顔をしながら、明らかにホッとした表情を浮かべてたんですよね……
音波による全体攻撃になってたかな……