まさかジョブズの映画に自分が出ることになるとは……恐らく何かの達成なのだと思うのですが、いったい何の達成なのか分からず戸惑っております。
この秋に、スティーブ・ジョブズの陰の面を暴く、小規模のドキュメンタリー映画が公開されます。
ジョブズは素晴らしい製品や作品を全世界に送り届け続けてきた、まさに超人ビジネスマンですが、一方で部下や同僚に対しては、ざっくりいうと暴君でして、罵倒する、完璧を求める、全人生を捧げさせる、事実を嘘だと決めつける、嘘を事実だと言い張る、汚い根回しをする、金をチョロまかす、などなど、かなり一緒に働きたくないタイプだったことは、かなり前から知られていますし、自伝にも書かれています。
この映画、『Steve Jobs: The Man In The Machine』は、そのジョブズの「嫌な面」を描いたドキュメンタリーです。9月4日公開され、iTunesでも配信されるとのこと(両方とも日本では未定)。
で、その映画の予告編が以下の動画でして、
ジョブズマニアな僕としては「ほう、こんな映画やるのか。たぶん知ってるエピソードしか出てこないだろうけど、一応観てみたいかな」くらいな軽い気持ちで流していたのですが、突然僕らしき人っていうか絶対に僕、が出てきて、一瞬呼吸が止まり、「はあっ!?」と大声を出し、椅子から立ち上がりかけまた座り、辺りを見回し、肩をすくめ、頭を抱え込み、何故と自分の人生を振り返り、ゆっくりと深呼吸してから、何度も巻き戻して観てしまいました。
以下のシーンです。40秒辺り↓
また出演の仕方が、なんというか、文脈上、良く言うと「ジョブズの出した製品で幸せになった人」ですが、悪く言うと「ジョブズが尊敬に値しない人物であることなどつゆ知らず、彼の製品を無邪気に楽しんでいる愚かな人代表」なので、よけいに喜んでいいやら悲しんでいいやら……
ジョブズが暴君だったことくらい1990年代のころから知ってるっちゅーねん。
でも、記念にスクショとって、ブログにも書こうと思います。
おめでとう自分(たぶん)。
でも、スタンフォード大学での卒業スピーチは素晴らしかったですよね。
まさに禅的な、最近だとマインドフルネスっていうんですか? そういう生き方だと思うし、それは「周囲に被害を加えない無害で優しい善人」とイコールではないということ自体が、この世界の深みと多様さを象徴しているように思います。「勝新はよぉ、無茶苦茶なヤツだったけどよぉ、役者やらせりゃぁ天下一品だったのよ」みたいな・