ヤフトピからはじまって、はてブのトップや、最近はスマニューなどのニュースキュレーションアプリもあるので、サイトをブックマークして直接見に行くという機会がどんどん減っている、と言います。
ただ、個人的には実はブラウザのブックマークが増えています。理由は以下の3つ。
● いつも僕の心の琴線に触れるサイトを「発見」した
ニュースキュレーション系のサービスから、何度か同じサイトの記事をタップして、そのうちサイトそのものを見に行き、過去ログを延々と遡り、「面白い! 面白い!」と拍手喝采し、ブックマークして、定期巡回する……という流れは結構あります。
● キュレーション用に巡回されてないけど好きなサイトがある
キュレーションサービスには巡回されていないサイトは、ブックマークしていつでも好きなときに見に行けるようにしています。
具体的には、個人ブログ、Webコミック系サイト、文学系サイト、あと海外のサイトですね。
● なんか義理で
運営者のそのサイトへの愛を感じてしまうと、なんとなく、ブックマークから直接お伺いしに行きたくなるんですよね。
ほら、キュレーションサービスからはいつか急にBANされたりするかもしれいないから。
で、うっかり長くなっちゃいましたが、ここまでは本記事のメインテーマと何の関係もありません。
そんなこんなでもううん十年もいろんなサイトを見ているのですが、もう長いこと、ほとほと感心し、完璧だと思う、最強のサイトがあります。
それは、「カラパイア」です。
そう、西原理恵子をして「ここばっか見てて仕事が進まない」と言わしめた、あのカラパイアです。
カラパイア最強。あらゆる角度から見て、本当に考えぬかれているし、本質の深いところを掴んでいる。
と、言うわけで、将来の自分が忘れないための備忘録も兼ねて、「カラパイアが最強サイトだと思う理由」を、以下にリストアップしておこうと思います。
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【カラパイアが最強な理由】
● テーマがニッチで明確
カラパイアのテーマは「不思議と謎の大冒険」。このテーマに従って、管理人のパルモさんが、いろんな情報を集めてきます。
それは多岐に渡っているように見えますが、しかし「不思議と謎の大冒険」というテーマから1mmもブレることがありません。
切り口が絶妙なんです。「オカルト」とか「オモシロ画像や動画」とか「最先端科学」みたいな既存のカテゴリにとらわれません。
● ネタ選びのセンスが秀逸
カラパイアには、いつも他のサイトにはない情報があります。
ネコの研究とか、動物の癒やしとか、脳科学とか、バカ動画とか、UFOとかUMAとか、オーパーツとか、大自然の不思議とか……類似サイトにもないような情報を、独自ルートで発掘してきます。もちろんiPhoneや福山結婚などはガン無視です。
ニッチですが、しかし多彩で、読者を飽きさせない工夫が満載です。
● タイトルのセンスが抜群
個人的には、カラパイアはタイトルをつけるセンスが一番いいと思っています。たとえばこんな感じ。
・マジかよポチだろ。グレムリンの青ギズモが予約受付開始
・コロ?萌えコロ?子猫のおねだりポーズがあまりにもかわいくて変な声でた
・勝てる気がしない案件。アメリカの少女が3種の銃を使い分けて全ての的をクリーンヒット
・猛禽力炸裂!ヒト1人通れない隙間を颯爽とすり抜けるタカ先輩
流行りのタイトルの付け方に迎合しすぎず、SEOも考えすぎず、ポエムにもなりすぎず。
それに、煽って誰かを傷つけることもない。
「読者を楽しませよう」というサービス精神が見て取れるし、その「読者」には自分も含まれている、つまり自分自身楽しんでいる様子が見えて、それが、書いている人の顔が見えるようで魅力的なんでしょうね。
● 結構調べて書いている
カラパイアの本文は、意外と長いです。妙薬ものでも、独自に調べた情報が入っていたり、自身の感想も入っていたりします。
この記事一本書くのには結構時間がかかるだろうなあ……というものばかりです。その辺は「今流行っている(or かつて流行った)ネタをコピペして軽く紹介&Twitterでの反応を紹介」みたいなサイトとは全く違います(そういうサイトもそういうサイトで、センスが冴え渡るものもあるのですが。全力2階建てとか)。
カラパイアの記事は、読後感に「何か知識や知見を得たな」という感覚を得ることができます。このテーマなのにそういう感触を得られるサイトはめったにありません(普通「あー面白かった」くらいで終わり)。
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いやはや、こうやって改めて書き出して見てもマジ素晴らしい……このクオリティが長きにわたってごく少数(時期によってはたったひとり)で保たれているのは奇跡的なことだと思います。これでサイトがもっと軽くなって表示が早くなると文句なしなんだけどな。
ここ数年、カラパイアに似たサイトがいくつか立ち上がりましたが、どれもこれも「ムーやNewtonっぽいことを記事にすればいいんだろ」という粋から脱しきれていいない気がしますので、ぜひもう一度正座してカラパイアを研究していただけると幸いです。