朝に築地に行ったついでに、「そうだ、築地市場がもうすぐなくなっちゃうから、今のうち目に焼き付けておこう」と思ったんですよね。
そして久しぶりに向かった築地市場。
中国人1/3、その他外国人1/3、日本人1/3みたいな感じでした。
ちょっとした裏道を通って混雑を避け、人気寿司店のひとつ、「大和寿司」に並びます。
マジで、ちょっとだけ並んで、帰る予定だったんですよね。だって「2時間待ち」とか言われたし、まだ朝っぱらだし。
色んな言葉が飛び交い、新鮮な魚介類の香りの漂う中で、10分くらい並んで、雰囲気を味わって帰ろうか、と。
ところが。
並びはじめて3分も経ってないころでしょうか? スタッフの方が、
「並んでる方で、お一人様の方、いらっしゃいますかー?」
と呼びかけてきたんです。
手を上げます。
周りを見回します。
誰も手を上げていません。
ぼっちは本当に僕一人だったのかもしれないし、もしかするとスタッフの言葉の意味がわからない外国人の方がいたのかもしれませんが、結果として、僕は、並んでたった3分くらいで、まんまと大和寿司に入ることができたんです。
超ウルトラスーパーラッキー!
店内では、職人さんが片言の英語でお客さんとやりとりしながら、手早く休みなく寿司を握っています。
僕は、お任せを頼みました。
巻物。マグロ、いくら、サーモン。
贅沢なのにこれが箸休め。大和寿司恐ろしい子……!
マグロの赤身と、えっと、鯛だったかな? 何かの白身。
身がギッチリ詰まっている食感で、満足感の高いこと高いこと。
コリコリして甘い、ひらめのえんがわ。
僕が一番好きな鮨種です。
そして最後。宝石のようないくら。こぼれそう。
隣のスペイン語圏のカップルがそれは何だと聞いてきたので、ジャパニーズキャビアだと言っときました。イクラでも通じたのかな。
あーごちそうさま……まだ9時40分くらいなんだけど、もう今日はランチいらないと決心。
最後に振り返って、目の前に見えた光景をそのまま撮影しました。
ターレットが引かれそうな勢いで行き交い、結構活気があったのですが、僕が撮影したその瞬間は、たまたま誰も前におらず、寂しく物悲しい写真が撮れてしまいました。
まるで未来を撮影したかのような。
僕は築地市場移転については結構複雑な心境でございます。場外市場含め、これだけエキゾチック・ジャパンを漂わせ、観光地として認知されている場所を、本当に移転しまっていいのだろうか? きっと豊洲新市場になったら21世紀的なデザインになるんでしょ? それダサくない? 観光立国としてはマイナスなんじゃないか? と思うと同時に、新しいもの好きとしては、実際に豊洲新市場ができたら、「お、便利で綺麗で洒落てて機能的で、結構いいじゃん!」と思う気がしてならないのですよね。
「新市場Q&A なるほど納得!築地市場移転」を全部読んでも、意見は変わりません。でも僕は当事者ではないので、今できることは、築地のある今のうちに、少しでも目に焼き付けておくことじゃないだろうかと。
みなさん、そんな言い訳を胸に、今のうちに足繁く築地(場内/場外共に)に行きまくっといた方がいいですよ。前回は場外市場の海鮮丼を食べましたが、美味しかったです。
会社行く前とかどうでしょう? 6時とか7時とか。
あ、そうそう、タイトルの答えは「ぼっちで行く」でした!!!
でした!!! でした……