先日、セーラームーンのコスプレでヴォーグを踊りまくるダンスバトル動画をたまたま発見し、すっかり魅入ってしまいました。
彼女の名前はIda Inxi Holmlund(イーダ・ホームルンド)。フィンランドのダンサー。
すごいし、いろいろズルい。
何がズルいって、まず真面目なダンスバトルにセーラームンのコスプレがズルい。しかも金髪白人女性がセーラームンコスすると本物感が強くてズルい。
踊りもズルい。マドンナの『Vogue』の頃とは違う、
近年の「バービー人形が狂って暴れだす」系のヴォーグをしっかりとやりつつ、そこにネオバーレスクやらチャールストンやらのキャバレーっぽい動きを取り入れて、それをあの見た目でやるもんだから、クールさとオリジナリティが半端ない。
あんまり衝撃を受けたので、少し動画を漁ってみました。
上手いし、セクシー。最前列クンのテンションの上がりようもわかるってもんです。
スクールでも同じように教えてるみたい。振り付けもシンプルで誰でも真似できそうだし、このダンスは習ってみたい!!!
ところで、元々ヴォーグは、ニューヨークのアンダーグラウンドの黒人のゲイたちが、雑誌『ヴォーグ』のポーズを真似て、皮肉や憧れや刹那的な輝きやグロテスクさを競うダンスだったから(詳しくは名ドキュメンタリー映画『パリ、夜は眠らない』を参照)、男が踊るのは全然アリなのですよ……僕も個人的に好きで、細々とずっとやっています。
インタビュー。フィンランド語か何語かわからないけど、穏やかでゆっくりとした口調で、癒される……
こんな話し方の人があんなクレイジーなダンスを踊るのか……
あと、このインタビューで知ったのですが、彼女、ポッピングもやるんですね。
例によって漁ってみました。
むっちゃ上手いじゃまいか!
身体のバランスの取り方とポップの正確さが半端じゃない。
昨今のNew Style以降のストリートダンス全般に言えることですが、彼女も古今東西問わずいろんなダンススタイルを齧りながら、自分のオリジナルのスタイルを確立していったんだろうなあ……
彼女のインスタグラムも良かったです。ダンサーが日常の中で軽く踊っちゃうのは、ダンサーの友人や家族がいる人にはお馴染みだと思いますが、こんな風にキッチンで遊んでもらったら、なんだか楽しくなっちゃいますね。
いやー堪能した。超良かった。
彼女のYouTubeチャンネルは登録しといて、新作が出たらマメにチェックしようと思います。
あ、もちろん、菅原小春さんやAYA BAMBIさんも大好きですよ。
小春さんは個々の動きにはVogue感は全然ないけど、全体としてVogue風味を感じます。個人的感想ですが。