皆さんがネットに上げる初めての文書って、どんな感じでスタートするのかな?(きっかけは・・・より)
僕の場合はなんだろうと思って、現存する最古の記事を見てみたら、こんな感じでした。
……えっと、いったい何だこれは……
日記ではない。
悩みでもない。
お役立ち情報でもない。
珍しい体験談でもない。
オピニオンでもない。
面白企画でもない。
この時の気持ちを、遥か遠い昔の気持ちを思い出してみると……できるだけ正確に言うと、確か「自分のアンテナが反応したことを、みんなにも教えたい」だった気がします(当時はシェアなんて言葉はなかったので、左記のような感覚だったかな、と)。
アンテナは、いろんなものに反応します。「笑った」のときもあるし、「すごい」とか「感動した」とか、または明確な感情ではないけど「これは伝えたい!」と強く思ったものとか。人によっては「怒った」とか「悲しかった」というのに敏感な人もいますね。
ブログをはじめてしばらく経つと、我が精神の中のブログセンサーが敏感になって、日常の中でネタをたくさん見つけられるようになるけど、最初はそんなものないから、主にネタになるのは「ネットかメディアに流れたもの」になります。
あと、スタイルという点から、明確に意識して「こうしよう」としていたことは2つ。
ひとつは、ネタを(当時流行っていた俺ニュース風に)リンク集として流すんじゃなくて、ラジオでのDJトークのように、1つ1つ、自分の感想もつけくわえて紹介しようと決めていたこと。
リンク集にはたまに一言コメントがあって、それがとても好きだったんですよね。あれもっと膨らませて書けばいいのにというのは常日頃考えていました。そして、それを実践しようとしてブログを書きはじめた記憶があります。だからたぶん、時間があったら1日10本も20本も書いてたでしょうね。
ふたつめは、「日記じゃない」ということ。「今日は◯◯があって☓☓と思った。それから△△があったから□□と思った」という日記は、僕に興味がない人は興味ないだろうなと思っていました。
だから、日記を書こうという意識じゃなくて、日常の中から種をピックアップして、それについて述べる(コラム風)。またはそれと自分について述べる(エッセイ風)。
日記は確かに人生の役に立つ(特にジュリア・キャメロンの提唱する「モーニングページ」は役に立つ)けど、僕が個人的にネットで発信し、またネットで摂取したいのは、日記ではなくて、今風にいうと、「シェアしたい!」と思った対象と理由、whatとwhyなんだなあと改めて思い出した次第です。