先日、Fate知らないとFGOは楽しめないかもということを記事で書きましたが、考えを改めました。
FGO(Fate/Grand Order)は、Fate本編やってなくても面白いです。
Fate本編を漁りながら、時間のあるときにポチポチとFGOを進めていたのですが、現時点では、気がついたらFGO一本になってしまいました。
やはり、シナリオとセリフ周りが、すごく上手いんですよね。格が違う。
話が太いし、言葉が強い。やっぱ物語は大事。シナリオ大事。コンテンツ大事。
さすがTYPE-MOONがガッツリ参加しているだけなことはあります。
深刻なところも、大上段に構えるところも、バカなところも、予想をはるかに振り切って上。
ビジュアルノベルのノリ、ライトノベルのノリ、2010年代のノリ、今っぽいノリを満喫できます。
状況描写はないので、表情と会話と、ときどきアニメーションだけ。読みやすいです。膝を打つような場面では、思わずスクショとっちゃいます。
最終章は素晴らしいシナリオらしいです。全員感動らしい。
今から楽しみです。1日15分くらいしかやってないので、この調子だといつたどり着くかわかりませんが……
あと、とにかく大量のキャラが出てくるし、全てのキャラクターに細かいプロフィールや設定やボイスがあるので、恐らく今後は、お気に入りのキャラもできてくるのでしょう。
「強いから好き」とは別の、推し的な。好きだから無理やり使う、そのための戦略を立てる、みたいな。
そういう、「キャラとキャッキャウフフ」的な部分も、人気の秘密なのだと思います。
ゲーム性も、戦略性の高いカードバトルゲームに仕上がっていると思います。相性やスキルの要素が、基本期な攻撃力や体力よりも重視されているので、弱々でもやり方次第で強い敵に勝てる。カードゲームだけとっても面白いです。
(もちろん個人的にはいろいろありますよ? 個人的には、数字はバッチリ表示して、ちゃんとダメージ/被ダメージをあらかじめ計算できるようにして欲しいです。「超強力な攻撃」だと結局何ダメージくらいなのかわからない。あと回復系がなさすぎて、今のところ「速攻で倒すためには」以外の戦略がないのも辛い。でもゲーム性って、どこまで言っても何かしら言われる部分ですから、いいんです)。
物語を楽しみ、セリフを楽しみ。
キャラを愛で、戦略カードバトルで頭をつかう。
だから。
Fate本編知らない人にも、FGOやって大丈夫ですよ。
特に、プロダクト・マネージャーな諸氏は、FGOがなぜ今これほどの人気を集めているのか、他のゲームと何がどう違うのか、体験しておいた方がいいと思います。予算配分の意識が変わってくること請け合いです。
最後に、FGOは周辺も面白いですよね。
なんか昨年は、ガチャが「値下げ」されたそうじゃないですか? 運営GJとしかいいようがない素晴らしさですね。今年もガチャ周りで何か大きな改善があるという噂も流れてきています。
運営公式の漫画『マンガで分かるFGO』も、反逆と隷属のギリギリの線を渡っていて、気持ちがわかるというか、面白いです。
TYPE-MOONの奈須きのこさんとFGOの塩川洋介さんの対談も、気持ちが入っていて良かった。
恐らく「Fateワールド」「Fate憲法」のようなものがあって、FGOはそれを遊び尽くそうとしているのだと感じました。
Fateというブランドじゃなくて、Fateというコンテンツがメイン。僕が現代日本人の基礎教養なんじゃないかという気がしているほど多方面に影響を与えているFateを、単に利用するんじゃなくて、細かく存分に味わえるのなら、それはもう間違いなく面白いでしょう。
さて、Fate本編(Fate/Stay night)の方も読み進めないとな……数行ずつタップしないと出てこないのやめて、1ページずつ出てくるように設定変更できないかな……親指が攣る……