映画『関ヶ原』(8/26公開)の試写を観せていただきました。
原作が司馬遼太郎、役者が岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、役所広司ですよ。豪華スターの饗宴!
で、感想はひとことで言うと、
「おじさんが、むっちゃ怒鳴りあってる!」
でした。
今年は『ゴールド』といい『ファウンダー』といい、暑苦しいおっさん映画を観る機会が多いなあ。世界規模でおじさんが流行する兆しなのかしら?
でも『関ヶ原』はその中でも特に激しい。上映時間中、ずっと、いろんなおじさんが、脂汗吹き出しながらマジギレで怒鳴っているんだもの。
一般論としては「おじさんが怒る」のにはビジュアル面で良いところは何もありません。特に日常生活においては、若いときと同じように怒鳴ると、「怖っ!」が先に来て、どんなに良い話でも聞いてもらえなくなるような気がします。
でも、さすが映画というか、さすが一流役者というか。
最初だけ「うへぇ」と思いましたが、結果的には大丈夫だったんですよね。映画として素晴らしいです。上映時間が2時間を超えているのですが、全く長さを感じさせない秀逸な脚本。役者たちの迫真の演技。ちゃちくないセットや衣装や小物の数々。あらゆる観点からクオリティが高かったです。
僕は基本的にはポンポさんの意見に同意で、120分とかいう長さのコンテンツは現代の娯楽として優しくないと思っているのですが、『関ヶ原』は、そのビハインドを背負って、なおかつ見事に面白かったので良かったです。
暑苦しいおっさんが好きな人マニアは、なお一層楽しめると思います。