タリーズで仕事をしていたら、隣の女子大生2人組のうちの1人が、
「わたし、趣味って別にないんだよねぇ。敢えていうと、タピオカ作ることくらい?」
と言っていて、話し相手も「えー! なにそれ!?」と言っていたが、隣の僕も心の中で「えー! なにそれ!?」となっていた。
タピオカを作ることとの何が、僕をそんなに驚かせたのだろうか?
おそらくタピオカは「過程」だからだ。
何かを作る際、たとえばタピオカ入りココナッツミルクとかを作る途中で、タピオカを作る(というか戻す)作業が入るだろう。
だから、それが目的になるのは珍しい。さらに趣味にまで発展していると、
「作ったタピオカどうしてるの? 茶碗に入れて米みたいに豪快に頬張ってるの? それとも枕やクッションに詰めてるの?」
「『タピオカ大量消費のレシピ』が今バズっているのかもしれない」
と、いろいろと悶々としてしまう。
そういったものは、他にもあるだろう。
・鍵をかけること
・PCのウィンドウを最大化したり最小化したりすること
・犬に首輪をかけること
書いてて思ったけど、「生理的に気持ちのいい暇つぶし」なのかな。プチプチをつぶすみたいな。
彼女にとって、水にひたされて少しずつ膨らみ透明になっていくタピオカには、熱帯魚がただよう水槽のような効用があるのかも。薄暗い部屋でずっとそれを眺めている、みたいな。
なんだか、お洒落な趣味なんじゃないかという気がしてきました。