噂のNHK番組『さようなら全てのエヴァンゲリオン』を観ました。
前編・後編に分かれていて、NHKオンデマンドで1本110円。2本で220円。
月額課金しなくて単品で買えるので気が楽。
● NHKオンデマンド「さようなら全てのエヴァンゲリオン ~庵野秀明の1214日~」<前編>
● NHKオンデマンド「さようなら全てのエヴァンゲリオン ~庵野秀明の1214日~」<後編>
いやー素晴らしかったです。
プロフェッショナル仕事の流儀の庵野秀明回とぜんぜん違う。あれはあれで良かったけど、あくまでもプロフェッショナル仕事の流儀。
さようなら〜は、シン・エヴァ制作で何が起きていたのかということを、庵野さん以外の人たちや周辺の状況、関係者にもフォーカスを当てながら、総合的に描き出している。
また、庵野さんへの質問と返答、インタビューもふんだんに入っていて、彼の創作の源泉の一端を垣間見ることもできる。
シン・エヴァを観た全ての人が観て満足できるドキュメンタリーだと思いました。
あと、昔からのエヴァファンには、最後にうれしいドッキリがあって、思わず涙腺が緩みます。
それと、エヴァンゲリオンをアニメーションという観点から浮かび上がらせている、Newtypeのエヴァ特集も素晴らしかったです。
制作に関わったいろいろなスタッフのインタビューが出ています。
これを読むと、シン・エヴァンゲリオンがいかに膨大な手間暇がかかっている作品なのか、「もうわかりました! 十分です!」っていうくらい、つくづくと思い知らされます。
撮影監督の福士享さんの以下の発言が、全てを物語っているように思います。
「エヴァのことを苦手な人もいると思うんです。好き嫌いはあって当然ですから。でも、それはいったん抜きにして「エヴァ」を一度見てほしいんです。こんなにも本気で全身全霊をかけて、妥協なく創られた作品はなかなかないと思うんです。そういう作品を、今こそ劇場で見るチャンスですよと。」
いやー、感嘆しました……やっぱものづくりっていいなあ……
シン・エヴァはもう2回観たのですが、緊急事態宣言があけたら、もう一度観に行きたいと思います。東京でIMAXでの上映が復活してくれないかなー。