今日、家族で毎週末ちょっとずつ見ていたアマプラの『マスクドシンガー』を観終わった。
我が家としては最高に面白かったです!
我が家には「家族団らんでテレビを観る」という習慣がない。家族で観ようとしても、どの番組が適切なのかよくわからない。ゴールデンの番組は、我が家ではイマイチ受けが悪い。
(なんでだろう? もしかしたら家族団らん用のテレビ番組というものそのものが減ったのかな? より狭いターゲットに的を絞った番組ばかりになったのかな?)
ただ、最近はいろいろ激務で疲れていて、週末に家族で外出したりゲームしたり映画的なものを観たりするのがキツいときがある。
何も考えず何もせず楽めて、家族間の会話も盛り上がる、そんなコンテンツはないかなと探していたところに、マスクドシンガーはピッタリとハマった。
まず見た目的に、着ぐるみが楽しげでいい。
出演者も盛り上がってていい。1人や大人だけで観ていたら恥ずかしくなるかもだけど、子どもたちと観るときはこのくらいがいい。
歌やパフォーマンスもいい。いつも「想像以上に歌が上手い」という驚きがある。
誰かがイジられたり大変な目に遭ったり設定が複雑だったり、一歩引いていたり冷めていたり優しくなかったり、あるいは怖い系や恋愛系といった、我が家で受けが悪い系の要素もない。
時間も1時間くらいでCMもなくてちょうどいい。
そして「あれは誰?」という謎解き要素がある。分からない人は本当にマスクを取る瞬間までわからなかった。
この「マスクを取る瞬間」が実に見事で、
● マスクを取った瞬間の演者の表情が、憑き物が落ちたみたいなサッパリ感があって、とてもいい。輝いてる
● 子どもは正体がわかってもピンとこないのだけど、「歌が上手い着ぐるみの中の人はこんな人だったんだ!」と楽しめる
● 大人は「この人だったんだ!」と謎解き的に楽しめる
など、いろんな要素があって、結局、大人も子どもも同じように楽しい気持ちになって盛り上がる。まさに「家族でワイワイ言いながら観る」という目的をかなえる番組だった。
マスクドシンガーのおかげで、我が家では、毎週ランチの後にテレビの前に集まって同番組を観るという「お約束の楽しみ」ができました。観る前も、観ている途中も、観た後も、単純に楽しい気分になれた。家族と遊んでいる気になれて良かった。
マスクドシンガーは、僕にテレビの本来の力を思い出させてくれる番組でもあった(テレビ番組じゃなくてVODだけど)。一緒に観ている人と盛り上がって楽しむことこそがテレビの元々のパワーだし、いったん人々が携帯やスマホなどで個に向かった後、改めて強く求められだした機能なのかもしれない。
わざわざリアルで集まらなくても、金ローやスポーツでTwitterが賑わったり、ウォッチパーティという手法が確立されたりするのも、テレビの「同期性」という特徴を使った遊びだ(そうじゃないものはスマホで個々人が好きなときに勝手に観ればいい)。
そして、1周どころか100周くらい回ってるけど、くつろげる人たちと集まって楽しむテレビは、改めて最高でございました。
そんなマスクドシンガーも、今日で観終わっちゃった。
マスクドシンガーくらい、家族団らん用にちょうどいいコンテンツってあるんだろうか? 探しているうちにマスクドシンガー2がはじまっちゃうかもしれない。