帰宅すると、寝る前の子どもたちが、おごそかな面持ちで並んで立っていました。
僕:
「なにしてるの?」
子どもたち:
「儀式をしているのです」
「神をまつっているのです」
そして、マントのようにタオルをはおったまま、しずしずとベットに潜り込んでいきます。
布団を静かにかぶりながら、子どもたちはこう言いました。
子どもたち:
「朝まで神が見ているのです」
「だから厳粛にしていなければいけないのです」
僕:
「ふーん……ところで、明日のお昼はラーメンね」
子どもたち:
「ヒューッ!!!」
「ヤホホイ!!!」
厳粛な空気は、一瞬にして破られたのでした……