ビリヤニ大澤、という、ビリヤニに命を懸けている店があります。
完全予約制。メニューはビリヤニのみ。
僕はこの店を、クラファンで知りました。誰かがシェアしていたのをなんとなく開いてみたら、のっけから「僕は、人生をビリヤニに懸けてきました。」と熱い言葉が並び、思わずピッと食事券10枚の支援をしてしまった次第です。
食事券を持っているのだから、オープン直後から行こう行こうとしていました。
しかし……なかなか予約がとれません。
毎日20時に予約が開始するのですが、いつも瞬殺で終了してしまいます。忙しくてスケジュールが合わないのもあいまって、何ヶ月も過ぎてしまいました。
しかし、先日。
とうとう予約がとれたので、とりあえず1人で行ってきました。
入り口。
なんとなく感じ取れるでしょうか? 厳粛な雰囲気が漂っています。
店内も、予約争奪戦をくぐり抜けてきた猛者たちの気合と、あと、BGMが流れていないということもあって、緊張感といってもいい静けさが漂っていました。サクッと店内写真を撮るとかとてもできない。
そんな中、店主の大澤さんだけは、リラックスして楽しそうでした。以下がメニューなのですが、
特に怖いことは書いてなくて、むしろ優しさ、「食べきれなかったら持ち帰りOK」みたいなことが書かれています。
今日のビリヤニの工夫の点や仕上がりについて簡単な説明があったあと、さっそく盛られていきます。
僕は「フルサイズ」という、大きめのやつを頼みました。
こんなのが運ばれて来ました。
むっちゃデカいです。
僕はこの夜のために朝から絶食していたので完食できましたが、普通はお持ち帰りコースかな……
でも、この「お持ち帰り」というのが良くて、なぜなら、美味しかったものを、家の人たちにも味あわせてあげることができるからです。
味は、もちろん美味しいのですが、もうちょっとちゃんと食レポすると。
まず、お米がフワッフワです。あとちょっとで崩れてしまうんじゃないかというくらい柔らかいですが、そこは絶妙にコントロールされているのでしょう。しっかりと米の形のまま、口の中に入ってくれます。
マトンがむっちゃ柔らかいです。マトン独特の匂いはほとんどないですが、確かに牛豚鶏ではない。かなりインドっぽさがありました。
スパイスは丁度いいです。軽く汗をかくくらい。本場インドの一部店舗のような強烈さでもないのですが、日本人の口に合うように寄り添いすぎていもいない。そして、スパイスが絡んでいない部分の米もあるので、自分で辛さを調節できます。
みんな静かにハフハフと食べていました。
ただ、慣れている、というか、心臓の強い人たちもいて、その方々は、「マトンをもっと増やしてください」とか「コーラ以外の飲み物ないの?」とか、気軽に話していました。僕は初体験だったから余計緊張していたのかもです。
食べ終わって、クラファンでもらったチケットでお会計して、夜の神田の街に出ました。
スパイスのせいか身体がホカホカしていました。チケットはまだまだ余っているので、また近々参戦したいと思います。