今日のように、ささやかだけど特別な夢がかなったときは、書き留めておいたほうがいいと思う。忘れちゃうかもしれないから。
今日、子どもたちと、ダンススクールに行った。
僕は自分がダンサーなので、子どもと一緒にダンスをしたいという夢はずっと抱いていた。
一時期は、僕自身がダンススクールを開くという形で、その夢をかなえていた。そのときの知見は、以下の記事にまとめてある。
● 子どもに「実践的な」ダンスを教えて気づいたことまとめ
● キッズダンスの教室運営で気をつけること&名ダンス動画集
でも、自分も学びたい。
そして、どうせなら親子で学びたい。
なので、長い間、親子で学べるダンススクールを探していたのだが、これが滅多にない。
何年も何年も探したけどダメ。子どもも大きくなってきたし、もうほとんど諦めかけていた。
そんな矢先。
隣の駅に、「親子も受け付ける」ダンススクールが突然爆誕した。
正確には、新しくできたダンススクールに問い合わせてみたら、タイミングが合えば親子に教えてもいいですよ、と、回答してくれたのだ。
やった!
でも……子どもたち、行ってくれるだろうか?
「ダンス興味ない」とか「パパと一緒だと恥ずかしい」とかいって、行ってくれないかもしれない。
なので、1ヶ月くらいかけて、少しずつ少しずつ、ダンススクールをほのめかしていった。
「こういうスクールが近所にできたみたいよ」とか、「この日なら他の生徒さんいないよ(他の人に見られないことは大事らしい)」とか「ちょっと行ってみようよ。帰りに甘いもの食べよう」とか、いろいろ言った。
その甲斐あってか、あるいはパパが一生懸命なのに同情してくれたのか、とうとう「行ってもいい」という言質をもらい、ダンススクールを予約し、行くことができた。
当日。夜6:30。
雨が降っている。
翌日は学校。
普通なら、全然出かけたくない、家でのんびりしていたいようなシチュエーションだ。
でも、薄氷を踏むような思いで、自然に自然に、ダンススクールに行くように仕向けていった。
傘をさして、ひと駅分歩く。
荷物は全部僕が持つ。
ダンススクールの門をくぐる。
ひと通りダンスを習う。
全然僕向けじゃなくていい。僕は汗をかけるだけでいいから、子どもたちが楽しんでくれればいい。
なので、レベルは(ダンスほぼ未経験の)子どもたちに合わせてもらった。
他の生徒もいないので、完全に僕ら向けにレッスンをしてくれた(そんな状況でスタジオを開けてくれて感謝!)。
終了後、カフェで感想を聞いた。
疲れた、とか、ちょっとアレはできた、とか、アレはできなかったとか、お話しした。
「通いたい?」と、僕はそっと聞いた。
子どもたちの返事は、「うーん、しばらくはいいかな」とのことだった。
しばらくはいい。
次に行ってもいいという気持ちになるのは、いつのことだろう?
パパも行けるところだろうか? パパも行ってもいいと思うだろうか?
あるいは、今日のダンススクール体験が、最初で最後の、僕の夢がかなった日となるだろうか?
その可能性も高い。
でも、一生に一度でも、夢がかなってよかった。
子どもたちと一緒にダンススクールに通えてよかった。
こんなささやかな出来事は、しばらくすると忘れちゃうかもしれないから、ここに書き記しておこうと思う。
なお、ダンスについては、「家でパパに習うならいい」とのことだった。
それはいいけど……僕側も子ども側も、果たして、家で「さあ今から1時間ダンスのレッスンするぞ!」という気分になるんだろうか?
怪しい気がする。
そういえば、僕の友人たちの子どもたちが、幼稚園〜小学校低学年あたりに集中していて、たまに「ダンス教えてくださいー」と言われる。
大人+その子ども向けの世代超えダンススクール、ないんだったら、僕が自分でやればいいのかもしれない。みんながアクセスしやすい場所って、駅的にはどこだろう?