小鳥ピヨピヨの人気記事といえば、スネ夫の横顔をシステムに渡し、正面の顔を類推させた「スネ夫を正面から見たら」です。
最近、AIで絵を描く「AI画家」が流行っています。命令文から「ゲーム・オブ・スローンズ」を抜いたら中世の風景の炎上が鎮火したとか、ゴッホやセザンヌの描いたからあげとか、いろいろとアイディア勝負になっている。
僕も、試しに「北斎が描いたバーベキューパーティ」と命令してみたら、予想以上にそれっぽい画像が出てきて、驚きました。
となると、次に試みるのが……
そう。
AIに「スネ夫を正面から見たら」を描かせてみる、です。
実は、2022年現在、スネ夫の正面については、公式から正解が出ていたり、3Dモデルで緻密に計算されたりしています。もはや調べつくされたといっていい。
しかし。
AIはまた、違う解釈をするかもしれません。
スネ夫の顔を正面から見た場合について、独自の見解を持っているかもしれません。
AIよ、君の意見が聞きたい。
というわけで、試してみました。
使ったのはCraiyonというサービス。AI画家で有名なのは多分DALL-E2ですが、CraiyonはWebから簡単に使えるのが魅力。
さっそく入力します。
命令文は「Suneo illust comic front face」。そのまんまですね。
さて、AIはどんな顔を描いたでしょうか?
こちらになります!
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ポケモン?
コダック的な?
人ではないけど妙に愛嬌のある生命体が生まれました。
しかし、人の顔について改めて考えてみるに、確かに唇はあるべきです。その意味ではこの絵は、従来のスネ夫正面絵よりも、正しさが増しているとすら言えます。
さすがAI。なんというか、こう、ロジカルなのに発想が自由。
考え過ぎた結果、「そうじゃないだろ!」というものが出てくるのは、個人的に大好物です。AIが描いた絵にしろ、紛糾して誰も望まない結論に着地した会議にしろ。
それにしてもAI面白いですね。将棋に勝ったり、文章を自動生成したり、絵を描いたり。
次は声の生成や2D/3Dアニメーション、ついには思いつきを話すだけで、プロットから映像まで全部作ってくれたりするのだと想像します。AIがザッと作って人間が細部に手を入れる、という分業体制(逆もあるかも)が一般化するかもしれません。
アルゴリズムの改善と並行して、命令の方法も職人技が多数開発されるでしょう。謎めいた呪文を唱えAIと語る人々。もはや魔術師ですね。かっこいー。
BLAME!を思い出しました。AIと語れる伝説の遺伝子を持つ人を求めて争う物語。
言葉での説明が少ないのでちょっとわかりにくい漫画なのですが、分かると超面白いし格好いい名作です。気になる方はぜひ読んでみてください。