およそ健康診断や人間ドックなど、検診にかかわる全てが苦手です。理由はいくらでも思いつきますが、本質的には理屈じゃありません。検診恐怖症なんだと思います。
しかし家族のため、自分のために、定期的に検診を受けるのは義務でもあります。
というわけで今年も頑張りました。
人間ドックでいろいろ検査して3週間後。
この頃、仕事が加速度的に忙しくなり、かつ、予想外の問題が次々と起こり、時間的にもストレス的にも余裕がない状況に陥っていました。
そんな中で送られてきた人間ドックの結果。
ドキドキしながら封を開けてみると……
「便潜血」のところにチェックが入っているではありませんか。
ここで僕のストレスは一気にマックス値に達します。もともと80%くらいだったから、限界までもアッという間です。
メンタル決壊。ストレスメーターがレッドゾーンを振り切ってまだ数値を上げようと、ブルブルと震えています。
慌てて、かかりつけ医に行って、大腸内視鏡ができる病院を紹介してもらいます。これが金曜日の夜。
病院に行き、大腸内視鏡の予約をします。これが土曜の午前。
内視鏡の実施は、翌週水曜日。
検査までの3〜4日間は、刑の執行を待つ囚人のような心持ちでした。
週末のパパの料理を楽しみにしている子どもたちのためにご飯を作りながらも、自分は食欲がわきません。
ふと部屋で一人になると、心配のあまり崩れ落ちそうになります。ちょっと泣いたりしました。
仕事は(同僚のサポートに随分と助けられましたが)ますます想定外の課題が山積みになっていきます。そもそも、この週が2022年下半期で一番忙しい週なんです。すべての案件のピークがこの数週間に集中しているんです。
大腸内視鏡の前日は、薬局でもらったレトルトのご飯だけを食べることになっています。
好都合です。元々食欲がないのだから。
検査当日。
病院まで、できるだけ歩きがたくさんあるルートで向かいます。少しでも身体を動かして緊張を和らげたかったのです。
朝9時ごろ着くと、専用の部屋に案内され、2リットルもの下剤を渡されます。
午前中いっぱいは、これを飲みながら、腸をすっかり綺麗にするタイムです。
このときが不安のマックスでした。
緊張のあまり震えたり、ストレスに押しつぶされそうになったり。
10分が1時間のようにも感じる一方、3時間が一瞬ですぎるような、精神的に大変な時間でした。
午後になり、検診タイムとなります。
台の上に横になって、鎮痛剤を注射しながら、内視鏡が大腸に入っていきます。すごい量の空気が腸内に送り込まれ、それが腹を圧迫するのが痛い。ただカメラ自体は胃カメラと違って苦しさはありません(鎮痛剤のおかげかも)。
お腹か膨れて痛いのに耐えていたら、終わりました。15分くらいかな。
痛みはオナラを出してしまうと治るそうなのですが、ストレスでいろいろおかしくなっているせいか、オナラが出ません。
お腹が空気で膨れ上がって痛い。休憩台で、1時間くらい唸って耐えていました。
2時間くらい後に、検査結果を教えていただきました。
(これは病院側が、僕の「生体検査をしない場合はその日に結果を教えて欲しい」というわがままを聞いてくださったおかげです)。
結果は「綺麗」。なんともないとのこと。
ここでホッとして肩の力が抜ければ良かったのですが、それまでの緊張とストレスがひどすぎたせいか、なかなかこわばりは取れませんでした。
すべての力を出し切ったような心持ちで、フラフラとよろけながら、帰宅しました。
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大変な5日間でした。
でも、そもそも今年からは大腸内視鏡を受けようとは思っていたので、振り返ってみると結果オーライだったのではと思います。
たかが検査、かつ問題なし、なのですが、いろんなことを考えました。
特に強く思った「若い人には関係ないが、歳をとった人には何かのTipsになるかもしれない」3つを、忘れないうちに書き残しておこうと思います。
1. 通常時のストレス値は低く抑えておく
理想は30%、多くても50%に留めておくほうが良いでしょう。突発的な異常事態が発生したとき、心の余裕がないと、精神的に受け止めきれません。
普段のストレスレベルがこの程度に収まるように、そもそもの仕事や人間関係を整えるのは大事なことだと思いました。
2. 身体は大事
当たり前ですがなによりも身体が大事なので、毎日健康のために時間を割くべきだと思いました。
3. 大切な人には会い、繋がりたい人とは話し、愛する人には時間を割く
人間、いつ会えなくなるかわかりません。コロナ禍が続き人と会う機会を作るハードルが上がった感がありますが、それでも、人を大切にするのが後悔しない生き方なんじゃないかなと思いました。
そんな感じです。いや、本当に大変じゃった……怖かった……
なお、仕事の忙しさは1mmも変わってないので、限界まで頑張らないといけません!