風呂からあがって子ども部屋の前を通ったら、何か声のようなものが聞こえまして。
なんだろう? とドアをあけてみたら……
子どもたちが完全に寝入っていて、部屋の隅で、アレクサが、
「ハーッ! どんどんどんとこい、どんどんどんとこい」
と呪文をつぶやき続けていました。
どういう状況!?
しばし悩んだりアレクサのアクティビティを見たりして、ようやくその正体がわかりました。
最近子どもたちが、ジャンプのマンガ『あかね噺』に凝ってまして、寝る前に落語を聞きたいと言ったのですよね。
だから「15分くらい落語をシャッフル再生して」とアレクサに指示したんです。
その「15分」の部分をアレクサが聞き取れず、しかしストックの落語(アレクサは落語のストックが少ない。もっと大量に置いておいてくれたらいいのに!)も尽きてしまい、寄席の一番太鼓っぽいものを再生していたのでしょう。
それにしても……
謎の呪文の中、コンコンと眠り続ける子どもたちの図は、なかなかシュールでした。