いつ頃からだったか、意識的に、「これをやりたい」とか「こうなりたい」ではなく、「こうありたい」を大事にするようになりました。
昔はそれこそ、「やりたい」や「なりたい」が強烈でした。遊びだと「どこそこに行きたい」とか「このダンスができるようになりたい」とか。仕事でも、「ネットを通して『文化』を作りたい」とか、「会社名じゃなくて個人名で仕事できるようになりたい」とか。
でも、「やりたい」や「なりたい」にはキリがありません。次から次へを浮かんできます。
時間や資本、能力の問題で、できないと諦めることも多くあります。
たとえば、「幸せになりたい」みたいな素朴な願いすら、現状じゃないところに行こうと工夫したり努力したりすることに繋がります。
より良いことを目指すのは大切ですが、ずっとそうだと疲れちゃいます。
一方で、「ありたい」は、自分の在り方の問題なので、今すぐ実行することができます。
たとえば、「幸せでありたい」のであれば、自分が幸せだと自覚するというか、思うというか、悪い言い方をすれば、自分で自分を洗脳すればいいのです。
もちろん目の前で嫌なことが起きているときに幸せであるのは難しいです。ただ、そんな状況でも、頑張っている自分をいたわる、などの「ありたい」マインドを一部取り入れることはできます。
「ありたい」を重視すると、不思議ですが、表面的なことは何も変わらないのに、深いところで落ち着いた満足感が生まれる感じがします。「今・ここ」において「何を感じているか」に注意が集中するからでしょうか。
「なんか最近いろいろと上手くいかない」とか「ずっと焦りがある」とか「イライラする」という人は、一度、自分の「やりたい」や「なりたい」を手放して、気分だけでも「こうありたい自分」に今すぐなってみてはいかがでしょうか? 意外と効果的かもしれません。
将来の自分への備忘録の意味も込めて、書いておきます。