タリーズに入ったら、中学1年生くらいの男子が、1人でくつろいでいたんですよね。
おー最近の子どもはハイカラやのう、タリーズの良さがわかるなんてなかなかじゃあないか、と思いながら、僕は近くの席に座って、仕事をしていました。
しばらくして。
同い年くらいの中学生女子が数名でタリーズ入ってきて、先の中学生男子を見て、こう呼びかけたのです。
女子:「あ、『トイレくん』じゃない?」
普通の挨拶だったので、周囲の人はみんな聞こえるくらいの音量でした、
中学生男子は瞬間沸騰し、言い返します。
男子:「その呼び方やめろよ!!!」
女子:「えー、だって小1のとき、自分で言ってたんじゃないの。『僕はトイレくんです!』って」
女子は、特にいじわるな風でもなく、普通に返答しただけです。
しかし、周囲で聞いていた大人は、おそらく僕以外も、
(小1のころ、つい調子に乗ったばかりに……)
(後悔先に立たずとはこのことだな……)
(自業自得だな……)
など、思い思いのお悔やみを、その中学生男子に投げかけていたことでしょう。
一方、当の中学生男子も、ぐぅの音も出ずに黙りこくってしまったのですが、そのとき、
男子:「ふんっ……いいよ、オレ、家7つあるし……」
と、謎のひとことをつぶやいていたんですよね。
なにかの中二病でしょうか? その言葉の真意は、未だにわかっていません。