アニメ映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』を観てきました。
とても良かったのに、観客が10人くらいしかいなかったので、感想など書いて応援したほうがいいんじゃないか? と使命感に駆られ、パタパタとキーボードを叩いています。
原作のマンガは、文化庁メディア芸術祭で優秀賞を獲ったりした有名な作品。
アニメ制作のProduction I.G,は、攻殻機動隊で有名ですが、僕的には表情が乏しかったり動きがかたかったりと、「人形みたいな動きのアニメを作る会社」というイメージです(申し訳ありませんっ!)。
僕が、この「北極百貨店の…」を見ようと思ったきっかけは、この、「Production I.G,」という点でした。
たまたまYouTubeで予告編を観たのですが、Production I.G,なのに! 表情豊かで、キャラの動きもTRIGGERみたいに勢いがあって、「え!? これがProduction I.G!?」みたいな驚きがあったのです。
中身も、今求めてる感じに思えました。
今週末は、子どもと見に行く映画を求めていたんですよね。年齢制限のある描写がなくて、長過ぎなくて、観て心が暖かくなる映画。
本来、今の時期であれば『ザ・クリエイター』が第一候補に上がるのでしょうが、あれ、130分あるんですよね……ちょっと子どもには長いかな、と……
そんな、いろんな事情にちょうどよかったので、このたび鑑賞と相成ったわけです。
結果。
とても良かったです。
嫌なところが何もない映画でした。子どももニコニコ。
ちょっとドジな新人コンシェルジュさんが、お客様のために奮闘するお話でした。
いろいろ失敗するし、ドラマをドライブさせる事件も起きるんだけど、結局すべて丸く収まる、みたいな。
裏には大人向きの深いコンセプトもあるのだけど、そこに想いを馳せなくても、楽しんで観れます。
あと、アニメーションがとても、とても良かったです。
表情が豊かで、動きも豊か。眺めているだけで楽しい気持ちになる線。
動物たちの特徴がちょっとしたしぐさやスピードだけでわかるよう、いろいろ考えられています。
佳作って、こういうののことを言うんだろうなあと思いました。
間違いのないバズっているものばかりではなく、佳作もたくさん体験するのって、心の滋養にとっては大切なことだと思いました。
【『北極百貨店のコンシェルジュさん』予告編】
【『北極百貨店のコンシェルジュさん』マンガ】