【Amazonで『小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる』を見る】
【Amazonで『中学校3年分の数学が教えられるほどよくわかる>』を見る】
最初は子どものために始めたことでも、気づいたら、完全に自分の楽しみのためになってしまっていることが、よくあります。
今回の本、小杉拓也さんの『小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる』『中学校3年分の数学が教えられるほどよくわかる』もそうでした。
題名の通り、小学/中学の数学の解説本なのですが、むちゃくちゃ面白かったです。
異常にわかりやすく書かれているんですよね。
塾講YouTuber的な痒いところに手が届く細やかさと、教科書的な体系だったところが合わさっています。
普通の本と同じように読み進める。読んでもわからない図や式はノートに書き写して手で理解してみる。それだけで、アッという間に義務教育9年間の数学の概要を把握できた気になります。
このわかりやすさは、おそらく、この本が「国語力で数学を突破する」形になっているからなんじゃないかな。
教科書のようにそっけなくない。懇切丁寧に説明している。だから、読解していけば、理解ができる。
中学生のころ、友だちや先生に「なんでこうなるの?」と聞くと、大体は「だってそうじゃん」とか「そこは暗記だよ」と返って来て、モヤモヤしたことを思い出します。
ところが、今回の本では、「なんでこうなるの……ああ、そういうことか! わかった!」という脳汁がしょっちゅう出るんですよね。パズルを解いてるときみたいな。
実に楽しい。授業やテストじゃない数学って楽しいんだなと思いました。
これで子どもに数学を教えられるようになった!わけじゃないですが、子どもがわからない数学の問題を、答えを見て、一緒に考えて、子どもより早く理解して、噛み砕いて説明できるようにはなったと思います。
そうやって子どもと伴走できる部分を増やしておくの、大事だと思うんですよね。一緒に考えるくらいしかお役に立てないですし。
あと、最近、「学び直し」というキーワードが自分の人生的にもホットです。
ただ、どうも、仕事や趣味といった「これから役に立ちそうなことを学ぶ」にフォーカスしがちだったんですよね。PythonとかFP資格とか英語とか。
でも、そういうのだけじゃなくて、全く役に立たない学びで純粋に楽しむ、ということをやってもいいんじゃないかと思いました。
そういう意味では、今回の本は、内容も難しくないし、助走にはちょうど良かったです。
子どもの勉強に伴走する、ということを考えると、次は義務教育の英語や理科社会ということになるのですが、そうじゃなくて、敢えて高校数学に進むとか、あるいは数学の特定分野(統計とか)に進むとかしてみてもいいのかな、と思ったり。
そういえば、最近、友人から「微積分いいですよ微積分」と勧められたのを思い出しました。
微積分って良さがあるのか……手を出してみようかな……でも、今回のようなわかりやすい本があるわけじゃないだろうから、入口を探すのが難しいな……
【Amazonで『小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる』を見る】
【Amazonで『中学校3年分の数学が教えられるほどよくわかる>』を見る】