【Amazonで『絶望名言』を見る】
奥さんに教えてもらった本『絶望名言』が、ウケるくらい名著だったので、紹介します。
この本は、NHKラジオ深夜便の人気コーナーを書籍化したものです。
語り手は頭木弘樹さんと川野一宇さん。古今東西の文豪や芸術家の「絶望」についての名言を、語り手の経験や背景情報と重ねながら、紹介していきます。
この「語り手の経験や背景情報と重ねながら」の部分が、素晴らしいのです。
単に歴史上の人物の名言を紹介されるだけだと、「深いな……」「名文だな……」「大変だったんだな……」で終わってしまいがちです(確かに深い名言なのですが)。
そこを、頭木さんが「私も病気をしたときに、同じような気持ちになりまして……」「この作者はこのとき、実はこういう状況でして……」と、グッと具体的に解説していくんですよね。
そのおかげで、世界の文豪や芸術家すらも、身近に感じてしまう、そんな不思議な感覚があります。